第3輪:プリン ページ4
「ジョルノ…いっせーので開けるよ」
「はい…!」
「いっせーの…で!!」
大きなバケツを皿の上にひっくり返せば、ぷるんと音を立てとても艶がありキャラメルがいい感じに塗られているプリンが出てきた
「完成だー!」
「プリン…!!」
普段は冷静なジョルノも大好物が目の前では子供のように目をキラキラ輝かせる
そう、これが見たかったのだと言わんばかりの瞳でAはジョルノを見つめた
「早速、食べましょ!A!」
「うん!!」
ジョルノのワクワクとした笑顔に吊られたかのようにAも笑う
夢を叶える為、これからの人生辛いことが起きるかもしれない
幼馴染として彼を応援したい気持ちで胸がいっぱいだった
「では、いただき…」
「WRYYYY!!!ジョルノ!!A!!!帰ってきてたのか!!!???」
「DIOパパ!」
「むっ!このプリンは…!!どれどれ一口貰おうとするか」
スープンを取り、パクッと一口プリンを食べてしまうDIO
「うむっ!!なんて美味なプリンなのだ!ジョルノも食べてみろ!」
「…パードレ…最初の一口は僕と決めていたのに…」
ジョルノは明らかに怒りのオーラを出しDIOに詰め寄る
「…無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ぁぁぁ!!!!」
「WRYYYYYYYY!!??ジョルノォォォォ!!??」
喧嘩をし始める2人をやれやれと半ば呆れた状態で、見てはAもプリンを食べる
「ん〜!!美味しい〜!!!」
頰を赤くしてなんとまぁ幸せそうな表情でプリンを食べるAの姿に2人はピタッと動きを瞬時に携帯を取り出し連写し始める
Aはそれに気付かずジョルノを呼んだ
「喧嘩なんかしてないで、早くプリン食べなよ!」
「うん…」
すっかり惚れ込んでいる息子の様子にDIOはニヤニヤとした表情で眺めてはある事を思い付いた
「A」
「なぁに?DIOパパ?」
「今日、我が家に泊まっていかないか??」
「ぱ、パードレ!!??」
「いいのぉ!?」
キャッキャッと嬉しそうに今でも飛び跳ねるのではないかというぐらいはしゃぐA
そんな中、思春期でしかも好きな女の子が泊まりに来るという拷問に近いシチュエーションにジョルノは頭を抱え込んでいた
そして、30分後準備を終えたAが戻ってきた
「お邪魔します!」
「いいえ…」
さて今日一日どのように過ごそうかと、唾を飲み込んで覚悟を決めたジョルノであった
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作者名:ななみん | 作成日時:2018年11月28日 23時