薔薇を紅く染める理由 (ページ6)

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紅莉好ページ6

「その夢見のアリスかはわかんないけど…」

「なんでもいいから合わせて！」

「わ、分かった」

ピンポーン

「はい！」

「あ、あーちゃん？」

「あー！A！今開けるねー」

「ありがと」

「…アリス？」

お家の中

「…ところで、この人誰？」

「ジャック！後で説明するよ」

「あーちゃん。最近、すっごい不思議な夢を見なかった？」

「んーとね…確か見てな～…」

「やっぱりかー…」

「見たーー！」

「えぇ？」

「やっぱりー！この子が僕達が知ってるアリスだ！」

「最近じゃないけど…7年ぐらい前かな？忘れてたやー」

(年齢は、14歳)

今、あーちゃんは、忘れてたと言った

「ジャック？いつぐらいにここに来たの？」

「わかんないけど、もう2000日はいるかなー」

「あーちゃん、いつぐらいに忘れたか覚えてる？」

「4年ぐらい前じゃないの？」

なのにジャックは死んでない

「アリス！僕の事覚えてる？あのタルト食べさせてあげたトランプだよ！」

「？…えっと…！分かった！ハートのジャック？」

「そうだよ！僕はジャックハート！」

そんな会話が繰り広げられていた中、私の中には疑問がある。

ジャックは死んでいない。忘れられたのに死んでない

ジャックは忘れられたら死ぬはずなのに。

帰宅

「ジャック？」

「何？」

「忘れられたら死ぬんじゃないの？」

「どうやら僕はアリスの空想以外にも。誰かの頭の中で生きているらしい。」

ワンダーランドの住民はアリスに忘れられたら死ぬのではなく、自分達を知っている全ての人に忘れられた時に死ぬらしい。

しかし、病気などで忘れた場合は例外で生きているらしい…都合の良い世界だ。

「でも誰だろう…僕を知っている人なんてAとアリスぐらいなのに…」

あれ…頭痛がする…何か記憶から飛んでる？…

まぁ…気にすることないか…