欲しがりさん (ページ3)

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数日後

友だちの誕生日プレゼントを買いに
付き合ってほしいとAから頼まれたので
一緒についていくことにした。

ひと通り見まわってプレゼントを購入できたので、
カフェで一休みすることに。

「そういえばさー、この前、野良であたった人が
私と同じ誕生日でびっくりしちゃった」

『(あー、あの時の野良のこと言ってんのか？)』

『へぇ、なんで向こうは同じ誕生日って知ってんの？』

「私のIDみてもしかして〜、って言われた」

『ふーん、ヘンなの』

「それでさ、生まれた年が一個違いみたいで
あと1年惜しいね〜ってなって」

『おまえさ、一回マッチングしただけの野良と
そこまで話せる時間なかっただろ』

「ローレンと違って向こうは色々話題を作ろうとしてくれたの！」

『おま、仮にも彼氏の前でよく他所モンの話できんのな』

「いや、、！あー、その、、」

まさかそんなガチで説教されるレベルだと
思ってもなくて、なんだか気まずくなってしまった

彼の眉間の皺がどんどん深くなっていく

まずい、彼の地雷を踏んでしまったかも。

そう思った時にはすでに遅くて、

『帰るぞ』

強引に腕をつかんで席を立たされて

家につくまで終始無言

おまけにこの空気....。

ああああ、かみさま、ごめんなさい。

もし後戻りできるならあの時に戻して、、！

儚い私の願いが叶うこともなく、

いつの間にか彼の家に着いていた。

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