全てを・・・。 ページ47
「上田君に・・・」
「ん？上田がどうした？」
「・・・っ」
清彦は、言葉につまった。本当に言ってもよいのだろうか？上田のことは憎いと思うが、これを言ってしまった後、上田は酷い罰を受けるのではないか・・・。自分は、その罰よりも酷いことをされたのか・・・？
「続きを話してくれ。君の力になりたいんだ」
「僕のことを貧乏人だと、貧乏人が推薦になるのはおかしい、といってきたんです。勉強をするのに貧富の差など関係ないのに・・・」
「それだけか？」
「・・・」
「大丈夫だ。信用して話してくれ」
「僕が、自分の意見を言ったら、殴られたんです。母が腫れている、と言ったのですが誤魔化しました」
「そうか・・・」
中野先生は、真剣な眼差しで考え込んでいた。
「君は、どうしてほしい？」
「・・・分かりません」
「そうか・・・。だが、一つだけいっておく。親を心配させちゃあ、ダメだぞ。俺でも、他の信頼できる人でも、誰かに相談しなくちゃ。ご両親には、俺から言っておくよ。君からは、話しづらいだろ？」
「はい。ありがとうございます。少しだけ、気持ちがすっきりしました」
「それなら良かった。本当に、何かあれば言えよ」
「はい」
「もう、遅くなる。暗くならない内に帰りなさい。ご両親も待っていることだし」
「分かりました。さようなら」
清彦は、自分の荷物を持ち、学校をでた。
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ぬっきー(プロフ) - 凪沙さん、ありがとうございます！まだまだ小説については、わからないことだらけですが頑張ります！読みに来てくださりありがとうございました！お互いに頑張りましょう！ (2017年4月26日 19時) (
レス) id: ebeb50a988 (このIDを非表示/違反報告)
凪沙(プロフ) - ぬっきーさん、読みに来ました！清彦君の成長物語なんですね！バッドエンド...ということで、幸せそうな清彦君に何かが起こるのか...とドキドキします(つД`)お互いに更新、頑張りましょうねっ！ (2017年4月26日 1時) (レス) id: 69c3a15575 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：怜桜 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kazu-kazu/
作成日時：2017年4月22日 7時
