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無下限を自由に扱う為に作られた筋肉は密度が高い。でも人外相手に使う体術は大柄な悟にはデメリットである小回りが効かない事と的が大きいことをカバーする為に作られたしなやかな筋肉。
それが基礎代謝を上げて凡人の私より少し高い体温が心地よくて縋るように悟にくっついた。
『悟も隈出来てる。』
五｢あ、バレた。｣
『普段は目隠ししてるからわかんないのずるい。』
五｢まぁね。｣
私をそっと抱き締めて頭を撫でながら言った。
『……私は、悟の心の拠り所になれてるのかな、』
五｢ん？どうしたの、突然。｣
足が長い分破壊力のある蹴り。それを繰り出す関節を支える筋肉や腱。小回りが効かない分は柔軟性で補う。私はその長所を全面に出し短所を補う様に鍛えられた筋肉にそっと触れながら言った。
『だって悟は昔から最強って言われてて、きっと小さい頃から最強にならなきゃいけないプレッシャーと最強になった後そのイメージを崩しちゃいけないプレッシャー、負けてはならないプレッシャー、周りの期待、様々なプレッシャーを背負って生きて、』
五｢A？｣
どうしてそんなことを口走ったのかは分からない。きっと熱で口が緩くなっていたのだと思う。
『悟は最強だから孤独で寂しい。誰からも理解して貰えない心と闘ってると思ってた。だから私は悟の心に寄り添えなかったとしても悟の心の拠り所になりたかった。でも、こんな目隠しに遮られただけで隈出来てるのわかんないなんて、』
本当に情けない、そう言おうとした時抱き締めていた腕の力がぐっと強まった。
五｢Aは誰がなんと言おうと僕の太陽だよ。｣
いつか聞いた言葉をもう一度ゆっくりと悟の口から紡がれる。
五｢Aはいつでも明るくて僕の冷たい心と体を照らして暖めてくれるんだ。Aが笑ってるだけで僕は嬉しいし暖かいんだよ。｣
1つゆっくりと小さく息を吐いた悟が腕の力を弱めた。
五｢隈は、僕が心配かけたくなくて隠してたのもあるし一緒に住んでても中々会えなくて気が付けなかったんだよ。だから気を病む必要はない。｣
『っ、でも』
五｢Aがそんな事で落ち込むなら僕は切腹しなくちゃいけないくらい頼りないよ。Aがしんどい時にいつもそばにいてやれない。今回だってAが倒れてからじゃないと気付けなかった。しかもA本人じゃなくて他人から聞いてだよ？｣
『それは、』
五｢心配掛けたくなかったんでしょ？それと僕も一緒。｣
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かな(プロフ) - 最高に面白かったです‼︎こんな素敵な夢小説を作ってくださりありがとうございます！今日から"親友の姉"読み始める予定です、読む前からとても楽しみです‼︎ (2022年10月30日 9時) (
レス) @page48 id: a32747b1ee (このIDを非表示/違反報告)
おちゃきち(プロフ) - 裏も含め、最後までイッキ読みさせていただきました！『親友の姉』作品を読んでから、こちらの作品にも来たのですが、行動も心情も細かい所まで表現されていて、惹き込まれました。なんか、ずっと見てたい作品だなと、とても思いました…。これからも応援しています!! (2021年10月25日 14時) (レス) @page48 id: 78dc48b955 (このIDを非表示/違反報告)
希(プロフ) - 華渚さん» ぅおおぉおおぉ(( ｽﾞｯｼｬｧｱｱｱｱｱｱｧ(スライディング受け取り) (2021年3月30日 8時) (レス) id: e45cad31e5 (このIDを非表示/違反報告)
華渚(プロフ) - 希さん» さぁこい！() (2021年3月30日 8時) (レス) id: c7e672e97b (このIDを非表示/違反報告)
希(プロフ) - 華渚さん» ありがとうございます！頂きます！(遠慮無さすぎ) (2021年3月30日 8時) (レス) id: e45cad31e5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：華渚
| 作成日時：2020年12月5日 19時
