【呪術廻戦】五条先生の恋人は元パンピー6【五条悟】

元パンピー ページ42

〜半年後〜


寒かった風もすっかり暖かくなり、梅雨が明けてもう2、3日もすれば本格的な夏が来そうな、そんな日だった。


リーンゴーンと協会の鐘がなる。


｢おめでとー！｣
｢おめでとうございます！｣


口々に飛び交う祝いの声。

真っ赤なヴァージンロードがひかれた階段をを真っ白なタキシードとマーメイドドレスを着た新郎新婦がゆっくりと降りて行く。

彼らに心からの祝福を込めて色とりどりのライスシャワーをふわりと投げる。


『おめでとう、真依、佐光君。』

真依｢ふふ、ありがとう。｣

忠｢ありがとうございます！｣

五｢おめでとう。｣

真依｢ありがとうございます、五条先生。｣


今日は、真依と佐光くんの結婚式。しかも今日は御三家総出の結婚式とは違い、佐光くんの会社の人達も来て、真依の関係者の方も真依が呼んだ人しか来ない至って一般的な結婚式。私達は呪術師としてでは無く真依の友達として出席している。もちろん佐光くんの会社の人達には呪術師の事は知られていない。

呪術師が集まってする方の結婚式はもう済ませてあって、あの馬鹿みたいにかったるい結納と結婚の儀を私達も来月しなくちゃいけないと思うと今から気が重い。

ひと握りのライスシャワーを投げ終わった後、ぱちぱちと拍手をしながら階段を降りて行く真依達の背中を眺める。


『幸せそうだね。』

五｢Aも秋にはウェディングドレス来てヴァージンロード歩くんだよ？｣

『そうだねぇ。』


未だに実感が湧かない。婚約して入籍して変わった事と言えば、たまにピルを貰いに行く病院で五条さんと呼ばれる事と左薬指にキラキラ光る指輪が着いたことだけ。
仕事の時は旧姓で通してるし、基本皆下の名前で呼ぶからそこは本当に変わりない。それに婚約する前から同棲していたから私生活でも変わった事も特にない。
それから、婚約する前に悟がしていたと言う牽制が効いたのか五条家総本家･分家の皆様、悟を狙っていた女性その他諸々から私達に対する嫌味を表立って言う者はいなくなったし、嫌がらせをしてくる輩も今のところいない。


｢ブーケトスを行います。女性の方はこちらにお並びください。｣


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