. ページ5
『あー、硝子さんにトーク画面見せられたかも。何となく思い出した。』
悟がここにいる経緯と私がした事を教えて貰って何となく思い出したが、悟に横抱きにされて起きて悟の頬に手を当てて微笑んだとか1ミリも記憶ないよ。絶対悟の補正入ってるから。
五「後で僕のLINE見る?野薔薇がその時居たから写真撮ってるよ。」
『うっそだァ』
風呂の椅子に座らせれて甲斐甲斐しく髪を洗われている。
五「はい、目つぶって〜」
『ん、』
トリートメントを終えた髪を洗い流れて、モコモコの泡で汗でベタつく身体をササッと洗われ、タオルで身体を拭かれてさっき着ていたのとは別のモコモコのパジャマを着せられた。
五「次髪の毛乾かすね。」
『いいよ、それくらい自分でできる。』
五「だめ。僕がやるの。」
『えぇ……』
タオルを肩にかけられてその上から結んでいた髪を下ろす。そしてドライヤーとクシとブラシとトリートメントを持った悟に背中を押されてリビングまで戻ってきた。
五「座っててね。」
ソファーに座るよう促されて素直に言うことを聞く。ソファーの背もたれにかけられていたブランケットを私の膝に掛けてから電気ヒーターを足元まで引っ張ってくる。
『なんか手馴れてるね。』
五「え?そう?人の看病とか僕初めてなんだけど。」
『え!?ほんとに?』
五「ほんとほんと。」
『そうなんだ?意外だね。』
五「そう?」
昔の彼女とか風邪引いたらこんな感じで甲斐甲斐しくお世話してそうなのに。
『うん。』
五「まぁ今日は僕も休みだし、ゆっくり甘やかされてよ。」
『あ、私仕事…』
五「休みです。」
『いやでも任務が、』
五「休みです。」
『………はい。』
私の髪を背後からタオルドライで水気を切る悟の声の圧に負けて仕方なく頷いた。理不尽を受けたであろう伊地知さんに心の中で謝りながら。
まぁ今日の任務は大した事ないし、誰かに任せても大丈夫か。呪詛師討伐とかなら這ってでも行ったけど、呪霊を祓うだけの簡単な任務なので別にいいか。
五「ドライヤーするよ。」
『ん、』
いつの間にかヘアオイルを付け終えた悟が髪をブロッキングしてドライヤーのスイッチを入れる。
優しく手櫛で解かれて地肌を乾かす様に指の腹で優しく地肌を触られる。
悟の手が気持ち良くてさっきまで寝てた癖にウトウトしてしまう。
五「寝ちゃダメだよ。」
『ん〜、今頑張ってる』
五「頑張れ…?」
.
1446人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「呪術廻戦」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
かな(プロフ) - 最高に面白かったです‼︎こんな素敵な夢小説を作ってくださりありがとうございます!今日から"親友の姉"読み始める予定です、読む前からとても楽しみです‼︎ (2022年10月30日 9時) (レス) @page48 id: a32747b1ee (このIDを非表示/違反報告)
おちゃきち(プロフ) - 裏も含め、最後までイッキ読みさせていただきました!『親友の姉』作品を読んでから、こちらの作品にも来たのですが、行動も心情も細かい所まで表現されていて、惹き込まれました。なんか、ずっと見てたい作品だなと、とても思いました…。これからも応援しています!! (2021年10月25日 14時) (レス) @page48 id: 78dc48b955 (このIDを非表示/違反報告)
希(プロフ) - 華渚さん» ぅおおぉおおぉ(( ズッシャァアアアアアアァ(スライディング受け取り) (2021年3月30日 8時) (レス) id: e45cad31e5 (このIDを非表示/違反報告)
華渚(プロフ) - 希さん» さぁこい!() (2021年3月30日 8時) (レス) id: c7e672e97b (このIDを非表示/違反報告)
希(プロフ) - 華渚さん» ありがとうございます!頂きます!(遠慮無さすぎ) (2021年3月30日 8時) (レス) id: e45cad31e5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:華渚 | 作成日時:2020年12月5日 19時