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バスに1時間揺られていつの間にか眠ってしまっていた。
悟に肩を叩かれて目を覚ますとハウステンボスに着いていた。
五「チェックインしてくるから待っててね。」
そう言ってエントランスにあるふかふかソファーに座って待つ。
当たりを見渡して、改めて凄いところに泊まるんだな、と実感する。
五「お待たせ〜。行こっか。」
『うん。』
いくつかの書類と部屋の鍵を持った悟が戻ってきた。エレベーターに乗り悟が5階のボタンを押す。
五「僕らが泊まる部屋はね、運河に面しててなんとなんと、花火確定演出のお部屋です。」
『花火やってるの?』
五「そうだよ。もうすぐで終わりらしいけどね。6時にアムステルダムの協会で点灯式やるんだって。それは明日見に行こっか。」
『明日?今日は?』
五「今日は部屋から花火見よ。同じ時間なんだ。」
『なるほどね。』
コロコロとふかふかの絨毯の上をキャリーを引きながら歩く。
五「さ、着いたよ。」
567と書かれた部屋の前で止まった。
『お、連番だ。』
五「ほんとだ。」
鍵を鍵穴に差し込んで扉を開けた。
『おおぉ!』
部屋全体が青と白で統一されていて、家具は青色で壁は白を基調としていて上に行くにつれて青色のグラデーションが混じっている。
『すご、』
キャリーケースを入口付近に置いて部屋を見て回る。
『部屋が2つある、』
五「そこそんな驚くところ?」
1番奥にあるドアを開けると寝室に続いていて、こんな豪華なホテル、テレビでしか見たこと無かった。
窓からは運河とハウステンボスが一望できてイルミネーションが着いたら綺麗だろうな、と今から夜が楽しみで仕方がない。
冷蔵庫の中にもお酒が入っていて、お風呂のアメニティが豊富。色んな引き出しを開けて見てみたりして一通り部屋を見て回る。
五「A、」
私の後ろを着いて歩いていた悟がソファーにドカッと座り、優しい声色で私を呼んだ。
それに素直に従い広げられた手の中に収まった。
五「喜んでもらえたみたいで良かった。」
『めちゃくちゃ嬉しい。もう楽しいよ。』
五「クックック、僕もそんなに喜んで貰えると嬉しいよ。Aが喜んでる姿みると僕も嬉しくなる。」
サラサラと髪を撫でてこめかみにちゅ、とキスを落とした。
五「そろそろ行く?」
『うん。』
ソファーから立ち上がり、私の左手に悟は自分の右手を絡めた。
そして悟は少し屈んで私の唇にキスをして満足した様に笑った。
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かな(プロフ) - 最高に面白かったです‼︎こんな素敵な夢小説を作ってくださりありがとうございます!今日から"親友の姉"読み始める予定です、読む前からとても楽しみです‼︎ (2022年10月30日 9時) (レス) @page48 id: a32747b1ee (このIDを非表示/違反報告)
おちゃきち(プロフ) - 裏も含め、最後までイッキ読みさせていただきました!『親友の姉』作品を読んでから、こちらの作品にも来たのですが、行動も心情も細かい所まで表現されていて、惹き込まれました。なんか、ずっと見てたい作品だなと、とても思いました…。これからも応援しています!! (2021年10月25日 14時) (レス) @page48 id: 78dc48b955 (このIDを非表示/違反報告)
希(プロフ) - 華渚さん» ぅおおぉおおぉ(( ズッシャァアアアアアアァ(スライディング受け取り) (2021年3月30日 8時) (レス) id: e45cad31e5 (このIDを非表示/違反報告)
華渚(プロフ) - 希さん» さぁこい!() (2021年3月30日 8時) (レス) id: c7e672e97b (このIDを非表示/違反報告)
希(プロフ) - 華渚さん» ありがとうございます!頂きます!(遠慮無さすぎ) (2021年3月30日 8時) (レス) id: e45cad31e5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:華渚 | 作成日時:2020年12月5日 19時