． ページ41
『どうしたの？』
五｢ん〜、｣
私の首元に顔を埋めて息を吸っている。
五｢2週間も会ってなかったんだよ？ちょっとでもくっついてたいもん。｣
だめ？と普段は見れない上目遣いで私の顔を覗き込んできた。
『……だめ、じゃない。』
五｢やったぁ｣
へにゃ、と顔を崩して笑ってまた首元に顔をもどした。そんな甘えた声で甘えた顔するのずるい。
『でも、』
五｢ん？｣
『私もくっつきたいから、後でにしてよ。』
五｢………ん？！｣
『あ、湧いたんで、離れて貰っていいですか。』
自分で言ってて恥ずかしくなってきたタイミングで鍋がグツグツ言い出したので離れて貰った。
五｢はぁ……｣
片手で顔を覆って上を向いてるので放ったらかしにして出汁と醤油とお酒を入れる。もちろん適当に。こんな感じの色合いかな？と思ってココットに1口装って悟に差し出した。
『味見する人〜』
五｢はーい！｣
ピッと元気よく右手を上げて私の差し出したココットを受け取った。そしてそのまま口をつけた。
五｢あっつ｣
『熱いに決まってるでしょ』
馬鹿だなぁと笑っていると今度はフーフーしてゆっくり飲んだ。
五｢ちょっと薄い？｣
『あ、ほんとに？』
私も1口と言ってココットを貰って1口飲むと確かに薄い。
『出汁と醤油足すか。』
とりあえず出汁ティースプーン1杯と醤油をちょっと濃い？？え、どうだっけ？？ぐらいの絶妙な色加減になるまで入れた。
『はい。』
もう1回ココットに入れて渡すとちゃんとフーフーして飲んだ。
五｢ん、うま｣
『よし。卵は？』
五｢月見｣
『はいはい。』
真ん中に卵を割入れてその上から刻んだネギを散らして、火を止め蓋をした。
『はい、運ぼ。』
鍋つかみをはめてテーブルへと運んだ。
何度か往復して箸とレンゲと水を持ってテーブルにつく。
五｢開けていい？？｣
『うん、いいよ。』
少年の様な顔で鍋の蓋を開けた。湯気がふわっと上がって悟の顔にかかった。それを見てから私も蓋を開けた。
五｢わっ、美味そ｣
『いい感じの半熟具合だね。』
いい感じに蒸れたのか黄身の部分が薄く白みがかっていて、箸を入れたらドロっとした黄身が出てきそうな、そんな美味しそうな月見卵に仕上がった。
五｢いただきます。｣
『いただきます』
他愛もない話をして、2人でハフハフしながら鍋焼きうどんを食べた。
．
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 891人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「呪術廻戦」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
華渚(プロフ) - もも汰さん» めっちゃ褒めてくれるじゃないですか！！ありがとうございます！めっちゃ嬉しいです！更新頑張ります！ (2020年11月28日 8時) (
レス) id: c7e672e97b (このIDを非表示/違反報告)
もも汰(プロフ) - 最初から読んでいますがやっぱり面白いです……！！感動する所や笑える所、考えさせられる事がたくさんあるので最近はずっとこの小説読んでいます笑 続編でも更新頑張ってください！ (2020年11月28日 7時) (レス) id: 4ac9f60d16 (このIDを非表示/違反報告)
華渚(プロフ) - 鈴さん» 話の量多いですよね、私文章を纏める力がなくてダラダラ書いてしまうんです。ごめんなさい。全部読んで頂けて嬉しい限りです！更新頑張ります！ (2020年11月25日 0時) (レス) id: c7e672e97b (このIDを非表示/違反報告)
鈴(プロフ) - や、やっと、やっと追いついた!!今ようやく最新話です← ハマったの最近なんですが、もう読むの楽しいです！更新、ゆっくり待ってます。 (2020年11月24日 22時) (レス) id: 55fd3da7df (このIDを非表示/違反報告)
華渚(プロフ) - みんとさん» コメントありがとうございます！今からイチャイチャターンなのでいっぱいニヤニヤして貰えるように頑張ります！ (2020年11月24日 3時) (レス) id: 18351af9b9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：華渚
| 作成日時：2020年11月18日 21時
