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『ま、なんにせよ結納はやるよ。』
伏「……後悔しませんか、」
『……後悔はしないよ。』
伏「……わかりました。それでは。」
『うん。また後でね。』
ごめんね恵、嘘ついて。
五「……今の、恵?」
いつの間にか起きてたのか背後に上半身裸の悟がいた。嬉嬉として振り返ってしまいそうになったをぐっと堪えた。
五「ていうかタバコ、なんで吸ってんの。てかなんでこんな隈濃いの?」
ねぇ、と背後から問いかけられ背中にぴとっとくっつかれた。次吸おうとして口に運ぼうとしていた手が止まる。
『………タバコは元から吸ってたのとストレスと、後、口寂しくて。』
五「へぇ〜?僕がいなくなって口寂しかったんだ?銘柄まで揃えちゃってさ。」
嗚呼、駄目だ。嬉しくて思わず口角が上がってしまいそうだ。悟と話せる。思い出の中じゃなくて、今、現実で。
『……そりゃあ、そうでしょ。』
五「ふ〜ん?」
後ろから腕を回して私の腹の前で手を組んで、顔を私の肩に預ける様に抱き締めた。
五「僕と会いたかった?」
『当たり前でしょ。』
五「間違いがあったとしてもお互い割り切る仲なのに?」
『……聴いてたんだ、』
五「人聞き悪いなぁ。聴こえたんだよ。」
『恵と真希には何も言ってないの。結納も私と佐光君が想い合ってるからするものと思ってる。』
五「僕も2人からそう説明されたよ。」
『もう会ったんだ?』
五「封印解いたら2人が居た。」
『へー。』
指に挟んでた短くなったタバコをポイッと悟に取られて無限で潰された。
『あーあ。』
五「もう吸わないって約束して。」
『すぐには無理だよ。』
五「口寂しく無くなるんじゃないの。」
『ストレスが無くなんないよ。』
五「………タバコ、吸わないで。お願い。」
甘えた声で耳元で囁かれる。それに弱いの知ってる癖に。
『………そのうちね。』
五「………わかった。」
無理やり己を納得させたのか少し間があってから許して貰えた。
『今日はもう帰って。前悟が使ってた部屋はまだ置いてあるから15時から佐光家で結納だから。シャワー浴びたいでしょ。』
五「Aちゃんは僕が封印されてる間あの部屋に入り浸ってたの??」
『入り浸ってたわけじゃないよ。』
ただ、心の依り代だっただけ。
五「ふ〜ん、まぁいいや。また後でゆっくり聞こ。今は帰るよ。」
『うん。』
五「じゃあまた後で。」
『また後で。』
1度部屋に戻った悟が手に服を持って術式を使って帰った。
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華渚(プロフ) - もも汰さん» めっちゃ褒めてくれるじゃないですか!!ありがとうございます!めっちゃ嬉しいです!更新頑張ります! (2020年11月28日 8時) (レス) id: c7e672e97b (このIDを非表示/違反報告)
もも汰(プロフ) - 最初から読んでいますがやっぱり面白いです……!!感動する所や笑える所、考えさせられる事がたくさんあるので最近はずっとこの小説読んでいます笑 続編でも更新頑張ってください! (2020年11月28日 7時) (レス) id: 4ac9f60d16 (このIDを非表示/違反報告)
華渚(プロフ) - 鈴さん» 話の量多いですよね、私文章を纏める力がなくてダラダラ書いてしまうんです。ごめんなさい。全部読んで頂けて嬉しい限りです!更新頑張ります! (2020年11月25日 0時) (レス) id: c7e672e97b (このIDを非表示/違反報告)
鈴(プロフ) - や、やっと、やっと追いついた!!今ようやく最新話です← ハマったの最近なんですが、もう読むの楽しいです!更新、ゆっくり待ってます。 (2020年11月24日 22時) (レス) id: 55fd3da7df (このIDを非表示/違反報告)
華渚(プロフ) - みんとさん» コメントありがとうございます!今からイチャイチャターンなのでいっぱいニヤニヤして貰えるように頑張ります! (2020年11月24日 3時) (レス) id: 18351af9b9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:華渚 | 作成日時:2020年11月18日 21時