【呪術廻戦】五条先生の恋人は元パンピー3【五条悟】

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2日目の夕方。

やっと最後の1人が終わって、皆の意見が聞けた。


『キヨさん、みんなを呼んでください。』


最初の部屋に皆を集めてもらい、部屋に入る前に私の作った資料を1人1部ずつ手に取ってもらう。全員が揃ってから私は話し始めた。


『とりあえず第1にここの給料酷すぎ問題。なにこれ、最低賃金ないじゃん。禪院の金少ないんか思って調べたけどぜーんぜんそんなことないじゃん。何に使ってたのあのジジイ。』


そう言うと皆がざわめく。


『みんなこの家にいる理由が自分が生まれ育ったからではなくて住み込みで働いてお金が貰えるからだった。でも働くならもっといい所で働きたいよね。ってな訳でとりあえず皆週休二日制にして給料もちゃんとしよう。それから大まかな雑用係とかじゃなくてちゃんと役職に応じて給料も変えよう。じゃないと不平等だしね。で、進学したい人他で就職したい人もいたからその人たちはまた教えてね。ちゃんとサポートするから。』

｢あ、あの…｣

『はい、心ちゃん。どうした？』


この2日間で全員の顔と名前は覚えれた。


｢どうして当主様は私達の為にこんなにして下さるのでしょうか…？｣

『まず当主様っての辞めてね。うーん、そうだなぁ。禪院に産まれたからってその血に従いながら生きる必要がないと思うからかな？人生自分のなんだし好きに生きたらいいじゃん。それに当主って言われてるけど普通に言えば大黒柱でしょ？大黒柱は稼いでなんぼ。私はまだそこまでがっぽがっぽしてる訳じゃないし、せめて皆が暮らしやすいようにしたいなぁって。』


そう言い終えるとどこから元なくすすり泣く声が聞こえる。


『え！？私なんか悪いこと言った？？？』

｢いえ、違うんです、｣

『え、？』

｢私たちはずっと術式がないから雑用係しか出来ないと思って生きて参りました。ですからその様にお声がけしていただけたことがとても嬉しくて…｣

『そう、なんだ。』


……やっぱり禪院、てか御三家？上層部って腐ってんだなぁ。


『ま、そういう事で。あとはキヨさんに任せるね。皆の得手不得手があるだろうから後は現場に任せる。経理とかも決めてね！』


そう言って私は持ってきていたカバンを手に立ち上がった。


キヨ｢どこかお出かけですか？｣

『ちょっと任務入ったから行ってくるね。皆は先にご飯食べてていいから。』

キヨ｢ではお見送りを、｣

『いや、いいから。大丈夫。』


と立ち上がろうとする皆を制止して家を出た。



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