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恵のツンツンしている頭を撫でてから障子に向き直った。
『その申し出、私が受けましょう。』
そう言うと周りからおぉと声が上がった。
禪院に入れば五条の敵対する。つまり、悟のお兄さんからちょっかいをかけられることも無くなる。
『その代わり、虎杖悠二の処刑についての諸々は私が決めます。』
と言うと先程までざわめいていた人達が黙った。
「よいよい。好きにせぇ。」
『お心遣い感謝します。では、失礼します。』
そう言って部屋を出た。
伏「Aさん!」
後ろから着いてくる恵が私の肩を掴む。
伏「何してるんですか!どうして俺のこと庇うんですか!!あんなの俺がなっとけば、」
『だって、恵はまだまだ若いでしょ。それに津美紀ちゃんだってまだ起きてないんだからさ。』
伏「でもっ、」
『津美紀ちゃんの目が覚めたらしたいことも沢山あるでしょ?それに若人から青春を取り上げることはしないよ。』
ね?と言って笑いかけるといかにも不服ですって顔で見られてしまった。
『まぁでも私も無策で禪院になるわけじゃない。』
伏「…?」
会合に行く講堂から出ると丁度真希が任務から帰ってきていた。
『あ、いたいた。真希〜!』
真希「お、Aと恵じゃねぇか。」
『ちょっと話あるんだけど今暇?』
真希「ちょっとだけならな。」
私の隣を歩く恵はずっと不服そうな仏頂面で笑いそうになってしまう。
『私今日から禪院になるんだけどさ。』
真希「…………はぁああぁああ!?」
『あ、厳密に言えば禪院家の当主になるんだけどさ。』
真希「はあぁぁあぁ??」
伏「落ち着いてください。」
『ってゆーのは建前で。真希、何年待てばいい?』
真希「……は?」
『上からね悠二を餌に私か恵どちらかが空席の禪院当主になれば悠二の処刑は無期限の執行猶予のままにしてやるって言われてさ。』
真希「……」
『まぁ私は真希を推薦したかったんだけど、真希も思ってるでしょ?自分はまだ弱いって。トウジさんを見て余計にそう思った。違う?』
真希「…まぁ、そうだけど、」
『で、ここに丁度いい特級呪術師様がいるから空席の間はそこのポジションにハマって好き勝手やってやろうかなーって思ってさ。もちろん真希が来るまでに真希が動きやすいように多少は周り固めるつもりでいるけどね。』
と言うと隣の恵の眉間の皺がすこーーーし薄くなった。
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華渚(プロフ) - ましゅふわさん» 今復活した時の事書いてます!もうすぐ書き終わるのでもうしばしお待ちを!! (2020年11月15日 23時) (レス) id: 18351af9b9 (このIDを非表示/違反報告)
ましゅふわ - まさか五条先生復活うぅぅぅぅぅぅ!?まじビックリしました!!!それとイケメン!!!イケメン!!!(誰とは言わない)更新頑張って下さい!!! (2020年11月15日 22時) (レス) id: d8537287d4 (このIDを非表示/違反報告)
華渚(プロフ) - 蒼李さん» コメントありがとうございます!今から怒涛の追い上げです笑ちょっくら更新頑張ってまいります(`・ω・´)ゞ!! (2020年11月15日 22時) (レス) id: 18351af9b9 (このIDを非表示/違反報告)
蒼李(プロフ) - 初コメ失礼します。ふああああああああってなりました!!!!!!!!展開が展開が!!!と、読みながらうめいてしまいました。失礼しました。 (2020年11月15日 21時) (レス) id: 924852892b (このIDを非表示/違反報告)
華渚(プロフ) - 琉亜さん» いえいえ、むしろ教えていただきありがとうございました! (2020年11月15日 19時) (レス) id: c7e672e97b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:華渚 | 作成日時:2020年11月11日 22時