【呪術廻戦】五条先生の恋人は元パンピー3【五条悟】

． ページ11

『まぁ、あの時は少し怒ってたってのもあるんですけど、なんかいつもより相手の動きがスローに見えたってゆーか。1か月前に呪詛師殺した時と同じ感じになったんですよ。』


そう言いながら伊地知さんの呪力をゆっくりと吸い上げていく。急に吸うと相手の体がびっくりするからね。


『でもさすがに特級呪霊三体相手だったのでより強固に領域を維持しようとし過ぎて呪力使い果たしましたし。あ、でも最近は相手の呪力も同時に奪える様になってたので領域自体は展開し続けれてたんですよ？』


アハハ、と乾いた笑みを浮かべた。


『でも悟の入った獄門彊が足元に落ちそうになったの見て展開解いてしまったんです。呪具だから、波に触れたら溶けて無くなっちゃうんじゃないかと思って、』


あぁ、やっぱり私は甘い。


『だから特級呪霊三体削れるだけ削ってきました！あとは皆に任せます！』


伊地知さんから吸い取れるだけの呪力を吸って次は治療の終わった猪野さんの影を踏んだ。


『私はサポートと雑魚の処理してきますよ。それに今回でもっと強くならなきゃって思いました。悟はあの特級呪霊三体相手に余裕だったんですから。』


何も言わない硝子さんと学長。


『じゃあ私も行きます。』

家｢…あぁ。｣


仕切っているカーテンに手をかけて外へ出ようとした時に夜蛾学長に呼び止められた。


夜｢……朝比奈、｣

『…なんでしょう、』


顔だけ振り返って学長をみる。


夜｢絶対生きて帰ってこい。オマエはこれからの呪術界に必要な人材だ。｣

『……分かってますよ。ちゃんと生きて帰ってきます。』


そう告げ、医務室から出た。


『(呪力は領域を完璧に展開できるほど戻ってきてない。でも刀で戦える位には回復したな。ありがとう伊地知さん。猪野さん。)』


これからの呪術界か…。それは暗に悟はもう帰ってこないと言われているのか、それとも悟とセットで必要だと言われていたのだろうか。


『……今、深く考えるのは辞めよう。』


切り替えて恵を探す。


『……井の頭線の所で止まってるな…』


追いつけるかな…。


『【鵺】』


いいや、意地でも追いつく。



．

．→←．

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す