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五「おい、クソ兄貴。Aに手出したら殺す。」
「ははは、怖い怖い。」
乾いた笑みを浮かべて笑っている。
「じゃあ俺はここで失礼するよ。また会おうね、Aちゃん。」
五「ちっ、」
『……』
じゃあね、と手を振って消えていった。
母「ごめんね、Aさん。」
『いえそんな、』
母「あの子たち昔からあんな感じで仲悪くて、」
『そう、なんですか、』
跡取りとか色々と大変なんだろうな。
五「じゃ、僕らももう行くから。」
父「顔くらいたまには見せに来いよ。」
五「へーへー。」
『失礼します。』
ペコッとお辞儀をしてその場から去った。
五「あとは適当に挨拶回りして終わりだから。もうちょっと頑張ってね。」
『うん。』
五条家の分家や隠居の方々に挨拶回りをする。分家の人達(特に若い女性)からの視線で刺されそうだったけど何とか耐える。
挨拶回りの途中でもコソコソと噂されてるのが分かる。その度に悟が私の腰に手を回したりして牽制していた。
私何もしてないけどやっぱり息が詰まるなぁ、と思いながら当たりを見渡すと見知った顔。
『え、あれ、棘じゃない?』
五「え!?ほんとだ!!おーい!」
御三家って聞いてたけど色んなおうちの人達が来てんのかな、と思う。
棘「めんたいこ!」
目立つ事が嫌なのか口の前で人差し指を立ててシーっと言われる。
五「そっかそっか、狗巻家もいるんだ。」
棘「しゃけ」
『御三家だけじゃないんだね。』
棘「ツナマヨ」
『あ、そうなの?それどうして悟は知らないの?』
五「だって僕これ来るの久々出し、そんなどこの家が来るなんてしらないもーん。」
棘に色んな名家が来てると教えて貰った。
棘「こんぶ。」
『ほんと、しっかりしてよね。』
五「しっかりしてますぅ〜」
棘「おかか」
バイバイと棘が手を振り狗巻家の人達の所に戻ってしまった。
五「僕トイレ行きたい。」
『いってらっしゃい。』
五「絶対誰にもついて行ったらダメだからね!!」
と言い残して会場から出ていった。
私もずっとここにいるのはしんどいし、会場から出てすぐのソファーに腰掛けて待っている事にした。
「ねぇアンタ。」
『……』
座ってすぐ、声をかけられ顔を上げるといかにも作りこんでますって感じの顔をした女の人5人に囲まれた。
『(めんどくせぇ事になった。)』
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華渚(プロフ) - あやさん» うわーーーーん!!いつかできることを願ってます!(泣) (2021年7月23日 20時) (レス) id: c7e672e97b (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - 占ツク内検索の検索設定、やっと見つけました! でも…コンテンツフィルダリングは「行わない」になっていました。最後の砦が…(号泣) 私だけ入れない帳が降りているとしか考えられません(ToT) 色々と可能性を考えて下さりありがとうございましたm(__)m (2021年7月23日 20時) (レス) id: 7f35e3342c (このIDを非表示/違反報告)
華渚(プロフ) - あやさん» 作品を検索する時にワードを入れるところの下にあります! (2021年7月23日 20時) (レス) id: c7e672e97b (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - 「ページ/検索に表示」はONになっています。占ツク内検索の検索設定はどこにありますか? (2021年7月23日 20時) (レス) id: 7f35e3342c (このIDを非表示/違反報告)
華渚(プロフ) - あやさん» ページ/検索に表示ってONになってますか?後は占ツク内検索の検索設定でコンテンツフィルダリング行わないにするくらいしか思いつかないです……。ごめんなさい(泣) (2021年7月23日 17時) (レス) id: c7e672e97b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:華渚 | 作成日時:2020年10月28日 21時