38.Sは打たれ弱い(沖田サイド) ページ38
今日は土方さんと見廻りって事でいつも以上にやる気が無い
どっかいいタイミングで土方さん撒いてさっさとサボろうと考えていた時に見慣れた女を見つけた
いつもと格好が違ぇがあれは絶対Aだ
だが今日のAは、格好以外にもいろいろといつもと違っていて、隣に知らねぇ男を連れていやがった
それを見た俺は、考えるより先に足が動いちまっていた
近くに来て初めて気がついたが手を繋いでやがる
それを見て自分の中で黒い感情が溢れてきた
なんでこんな野郎と手なんか繋いでやがる、てかなんだその格好、他の野郎になんて格好見せてんだ…
黒い感情が溢れ出して止まらねぇ今すぐAの手を引いて連れ去りたい…そんな気持ちを全部伝えてしまえば取り返しのつかない事になっちまう気がして言いてぇことグッと堪えながら
(沖田)「よぉAじゃねぇですかぃ
誰ですかぃそいつは」
とだけ言った。
少し、いや、大分か
怒りと嫉妬と戸惑いで声が震えちまった
その後はなんだかあまり覚えていねぇ
あの野郎はAと付き合ってるとか言ってやがった
いつからだ、俺がAに気持ちを伝えた時からもしかしたらもう既にAはあの野郎の物だったのか…
じゃあなんで…返事を先延ばしにしたんでぃ、なんでキスしても拒否らなかったんでぃ、なんで、、手繋いだ時振りほどかなかったんですかぃ…
手くらいなら誰とでも繋ぐんですかぃあんたは…
分からねぇ…俺にはAが分からねぇ
ひとつだけ分かる事はAは俺じゃなくあの野郎を選んだって事だけで
それは俺をどん底に落とすには十分過ぎる事実だった
土方さんが俺を心配そうに見て飯にするか聞いてきやがった
こんな野郎に気使われるなんて癪に障るが今はそんな事言ってられるほどのメンタルじゃねぇ
Sは打たれ弱いんでさぁ…
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凛 - 早く続きが見たいです!ゆっくりでもいいので更新待ってます! (2022年12月14日 19時) (レス) @page38 id: 2bc0f45ebb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:きゅーかんばーのQちゃん | 作成日時:2020年5月18日 9時