40 (Fside) ページ7
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九州での舞台を終え、東京に戻って来た。
たかが3日、されど3日。
宏光と会えない毎日はなんだか心にぽっかり穴が開いたみたいで…
舞台に立っている時間以外は宏光の事ばかり考えていた。
今日はコンサートの振り付けの日。
久々に宏光に会える。
九州から帰ってそのままレッスン場に直行。
「お疲れ〜!」
扉を開けると
「あ〜!藤ヶ谷〜!」
宏光が笑顔で迎えてくれた。
「お土産買ってきた。」
「やったー!」
うん、調子良さそう。
「皆のお泊まりはどうだった?」
「今回はニカ千コンビは止めてくれって言ったのに、また2人で来たんだよ、こいつら。」
うんざり顔の宏光を見て笑っていると、張本人達がバタバタと駆け寄って来た。
「おかえり、ガヤさん!ねぇねぇ、ガヤさん、2人はさ、もうエッ チした?ミツに聞いても教えてくれないんだよ。」
「千賀!そこじゃなくて、聞きたいのはどっちが上でどっちが下かって…イテッ」
「お前らいい加減にしろよ!」
宏光が健永とニカの頭を叩いている。
「ガヤさんなら、教えてくれるよね?」
ニカはめげない。
「藤ヶ谷、答えなくていいからな!」
「…そんなの聞いてどうすんだよ?」
「どうもしないよ。聞きたいだけっ」
健永も悪乗りしてニカとはしゃいでる。
「…そんなに聞きたいなら、北山教えてやれば?」
「は?何言ってんだよ、藤ヶ谷!」
「やっほーっ!ガヤさんがOKだってさ〜」
「ミツ教えて〜!」
2人が宏光をからかっている間に3人に近寄る。
「ありがとな。」
「うん。今日はミツ調子良さそうだね。俺が泊まりの日ね、2人でアニメ見てたんだけど、途中で頭が痛くなったみたいで…」
「玉と俺が一緒の日は、眩暈がひどかったみたい。横にさせたらしばらくして治ったけど。」
「ご飯はちゃんと食べてたよ。ニカ達の時は、大丈夫だったみたい。それどころじゃなかったのかな(笑)」
ちゃんと宏光の様子を伝えてくれる。
宏光も、皆に気を使って我慢しがちだったけど、大分甘えてくれるようになってるみたいだし。
皆も情報交換したり、宏光の様子を敏感に感じ取ってフォローしてくれるようになった。
宏光と離れるのは、寂しかったけど…
これも良かったのかな。
久々に見た宏光の笑顔に、俺も思わず笑みが漏れた。
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作者名:MISA | 作成日時:2014年6月3日 22時