38 (Yside) ページ5
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太輔が舞台の為に大阪へ行き、ミツの側を数日離れる事になった。
仕事中に倒れたことを気にしているのか、最初は抵抗を見せていたミツも俺達が泊まりに行く事をすんなりと受け入れた。
昨日はニカと健永が泊まりに来たのだが…
「あいつら、うるさい。2人で騒いで、飯食って、寝て帰った…。」
…らしい。
今夜は俺の番。
今日はちゃんと休ませてやろう…
大量の食料を持ってミツのマンションを訪れた。
部屋に入るとすぐ、乱雑に置かれたソファのブランケットと枕が目に入った。
太輔が、昼間調子が悪い時はソファで眠っていると言っていた。
「寝てなくていいの?」
「さっきまで寝てたから…もう大丈夫。」
調子、良くないんだ…
「無理しないでね。」
食料をキッチンに運んで、冷蔵庫に丁寧に入れていく。
「ご飯作ってくれるの?」
「最近、和食に凝っててさぁ。ミツにも食べてみて欲しいなと思って。」
へぇ〜、と食材をあさっている。
食いしん坊のミツの姿は、最近ではすっかり消え、食が細くなったと太輔も言っていた。
今日はあっさりした料理で、少しでも多くミツに食べて欲しかった。
「すぐ作るね。疲れるといけないから座ってな。」
素直にダイニングの椅子にちょこんと腰かけて、こちらを楽しそうに見ているミツ。
「横尾さんのご飯、めちゃくちゃ楽しみだぁ。」
「そう?今日は、炊き込みご飯と茶碗蒸し、ホウレンソウのお浸し…」
「すごいね。俺が作ったら一晩かかるな(笑)」
久しぶりに見る楽しそうな笑顔。
食欲のあるうちにと、調理を急いだ。
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作者名:MISA | 作成日時:2014年6月3日 22時