65 (Mside) ページ32
コンサートを終えて、控室に戻る。
あっという間の夢の時間。
「終わったな!」
「楽しかった!!」
初の4大ドームツアーの成功に興奮はなかなか冷めない。
最後にゆっくりと控室に入って来たガヤさんとミツ。
ミツはガヤさんに支えられ、フラフラと歩いていた。
「ミツ!大丈夫?!」
声を掛けると、「大丈夫だよ」といつもの笑顔を見せた。
…知ってる
コンサート中、何度もふらついていた事。
メンバーが声を掛ける度、ミツは俺達に同じように『大丈夫』、と笑って見せた。
体力は限界なはずなのに…
「ほら、ミツ座って!」
ソファに座るとそのままガヤさんに凭れかかるように倒れ、ゆっくりと目を閉じた。
「宏光!」
「ミツ!」
焦ったように皆がミツを呼ぶと、目を閉じたままフッと口角を上げて笑った。
「……声、でかいよ(笑)ちょっと疲れただけ。……コンサート、楽しかったな。」
「うん、最高だった。」
ガヤさんが微笑んでミツを抱きしめる。
「皆…すげぇカッコ良かった。……俺、キスマイで良かったぁ。……ありがとな、皆。」
何故だろう
涙が出て止まらなかった。
周りを見たら…皆も泣いていた。
そのままガヤさんの腕の中で幸せそうに眠ってしまったミツ。
「お前…衣装着たままだぞ。」
ガヤさんも笑いながら泣いていた。
ミツ…
ガヤさんに負けないくらい
ミツもキラキラ輝いてたよ
きらめくペンライト
ファンの笑顔と歓声
最高の時間…
今日見た景色
また…絶対見せてやるから
絶対、これを最後にはしないから…
.
394人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「Kis-My-Ft2」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:MISA | 作成日時:2014年6月3日 22時