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55 (Mside) ページ22

ミツが見つかった後…



7人で抱き合って泣きじゃくって…

なんだか、皆、別れ難くなっちゃって、そのままミツのマンションに移動した。





「よいしょっと」





車の中で、疲れて眠ってしまったミツをガヤさんがベッドに運ぶ。

そのまま皆でベッドを囲んでまだ涙の跡が残るミツの寝顔を見ていた。






「なんか…久々に泣いたな。」






俺が呟くと、







「きっと周りから見たら変な集団だっただろうね。」







とミツの頭を撫でながら照れくさそうにガヤさんが笑った。







「ガヤの笑顔も久々に見たね。」







玉が微笑むと、







「そうだね。良かった。」








横尾さんも微笑んだ。

千賀もニカも嬉しそうだ。


きっと皆、俺と同じ、ミツとガヤさんの苦しみを知りながら、どうしようも出来ないもどかしさに苦しんでいたんだ。







「なんか安心したら、腹減ったね。何か軽いもの作ろうか。」

「手伝うよ。」







横尾さんとガヤがキッチンへと移動する。

4人でミツの様子を見ながら話をしていたら、ミツが目を覚ました。







「あ、目覚めた?」

「…ん…。」

「気分どう?辛くない?」







ミツの顔を覗き込んだ時、異変に気付いた。

8月だと言うのに、ミツがガタガタ震えている。







「ミツ!?」






どうしたらいいんだろう…

突然の事に、戸惑う俺達。







「ガヤさん!ミツの様子が…!」







ニカが、キッチンにいる2人を呼びに行った。

ドタドタと戻ってきた2人。







「宏光、どうした?」

「太輔……寒い…」

「ん、大丈夫。すぐ暖かくしてやる。ニカ、クローゼットに毛布入ってんだ。出してくれる?」

「太輔、ミツ熱出てる。上がりそうだな…。」






ニカが持ってきた毛布で、ミツを包みながらガヤさんは体を擦ってやっていた。







「はぁ…はぁ……っ…」






次第に荒くなる息。

ぐんぐん上がっていく熱。

たった数時間外に出ただけ…しかも今は夏だ。






それでもミツの体はこんなにダメージを受けてしまう






初めて直面した病気の怖さ。







ミツの病気はここまで進行してたんだ…







.

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作者名:MISA | 作成日時:2014年6月3日 22時

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