戦闘 ページ3
太宰「…へぇ…。中也そっくりだね。」
(人1)「異能力『狐術転身』は一度見た相手の容姿や声音はおろか、異能までコピーが出来る。」
太宰「ご丁寧な説明どうも。仕方ない、中也、気を引き付けておいて?」
機嫌悪そうな雰囲気を出しながらも中也は戦闘体勢をとった。
先に仕掛けたのは私。
助走を軽くつけたあと跳び蹴りしたが避けられ、反撃の打撃をギリギリでかわす。
中也「まさかとは思うが、身体能力までコピーできるのか?」
私の拳を受け止め反撃越しに言ってきた。
(人1)「そんな事はない。身体能力は変わらない。」
互角の攻防が続く最中、太宰という人が漸く動いた。
太宰「異能力、人間失格!」
私に彼の手が触れた瞬間、私の変身が解けた。
中也「ったく、遅いぞ。」
太宰「いやー、あまりに面白い戦闘だから傍観してた!」
私は予感した。
これ以上戦っても無意味だと。
(人1)「…ついていく。」
太宰「おや、今度はえらくあっさりしてるね。」
(人1)「戦っても無意味だって分かった。…だから、行く。」
中也「手間取らせやがって…。…ほら、これ、大切なんだろ?」
そう言って私に狐の仮面を渡してくれた中也という人は少しだけ優しい人だと思った。
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作者名:中也 | 作成日時:2018年1月23日 22時