林檎に巻き付く蛇 ページ17
「この前彼女の思穩に蛇が見えた。」
「「え！？」」
思い出の国、リナリア図書館。
彼女が帰った後、私達は会議をしていた。
「多分彼女は思穩の事をあまり知らないから分からなかったんだろうけど。」
頬杖をついて本と睨めっこをする彼。
「模様はなく、象徴がメだったそうです」
「って事は.....独占欲ってこと...になるのか...？」
「いいえ、支配欲です。」
冷たさを感じるような図書館の中にその声が響いた。
私たちの密会をまるで月が覗いてるように月明かりが照らす。
独占欲、支配欲がある事、全て悪いこととは言いきれない。
だけどそれを悪い方向に働かせてしまうのであれば、悪い事になってしまう。
その象徴が彼女に着いていたものだ。
持ち主様の思穩というのは左胸、心臓が位置する場所にある。
それは大切な彼女の命の場所であり、思い出を作った場所。
その心の中の思い出を私たちの手で変えることなど、いとも容易くできてしまう。
「なんであの子に言わんかったん！？」
今にも胸ぐらを掴んで殴りそうな勢いの糸目の彼。
久しぶりに開眼をして本気モードになっている。
「俺はそれを言って恐怖心で心を閉ざしてしまう事を恐れたんだよ。」
「カウンセリングしてる事は君達が1番知ってるでしょ？」
「それに心を閉ざした子の時の時計塔が止まってしまうことも。」
「言ったら誰も幸せにならないんだよ。」
「俺だって仲間にそんな事考えてる奴がいるなんて考えたくないよ。」
表情は見えないが言葉だけでも伝わる何か。
彼は淡々と思いを述べていく、それは込み上げてきたものを爆発させたようだった。
こんな感じで私達は離れてしまったんだっけ。
「あいつが眠って制度が変わった！」
「いや...仕方ないことなんや。」
「俺も忘れられるのかな.....」
「おいお前ら落ち着けって！」
「おまえらはなんでそんなに落ち着いとるん！？」
「お前シッマいなくなってからおかしいで、１回落ち着けって。」
思い出す過去の記憶に頭が痛くなる。
今でも昔のように笑っていた日々が羨ましい。
もう一度、皆で騒ぎたかった。
「なんでこんなに変わってしまったんやろな」
彼が眠っているだろう部屋に問いかけてみた。
勿論肯定も否定も返ってこない。
こんなに君の否定を望んだことないよ。
＿グルッペン
Butterfly doll→←報告、面接無しで決まりました。
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ひつまぶし - 続き気になりすぎて夜しか寝れません!!!更新待ってます！ (2023年2月10日 13時) (
レス) @page33 id: 5a52c0f3ec (このIDを非表示/違反報告)
さなくさ - シャオさんの不人気ネタがこんな良い話になるとは､､､！鬱軍団ええっすね。しょっぴさんがおかんみたいな雰囲気がたまらんです。 (2022年1月19日 21時) (レス) @page31 id: 37c7f9211e (このIDを非表示/違反報告)
ソロ - うわぁ、好きすぎてなんかヤバイ(?)大先生が電話してた、ハミサちゃんはマジ天才だと思った、作者さん天才。 (2021年12月19日 10時) (レス) @page25 id: 78401eb32b (このIDを非表示/違反報告)
西園寺麗奈(プロフ) - 初コメ失礼します、うぽつです！！とっても面白いです……これからも応援してます…！ (2021年12月10日 17時) (レス) @page19 id: 187d02f989 (このIDを非表示/違反報告)
尊敬なるさえ子様(プロフ) - え？好きです (2021年12月4日 21時) (レス) @page11 id: 8684885a5d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ZOZOZOZOーん | 作成日時：2021年11月27日 18時
