高嶺の花にも蝶々は止まる ページ15
「お？どうしたんハミサちゃん」
片目を隠した彼のスマホだった。
こちらには聞こえない電話相手の声。
「あー...ええで、今から行くわ」
それだけ言うと電話を切り、私たちに背を向ける。
ヘルメットの彼はこちらを見ると慣れてるように頭を下げて彼らについて行った。
『あれは.....？』
「.....私たちの仲間です。」
そう言う彼の声は苦しそうで、私がただ聞いただけじゃ知れない何かがあるんだろうと悟った。
私が見てないところでこんなに苦しんでいたんだ。
「Aさん...？貴方が落ち込む必要は無いですよ。」
『いや落ち込んでない！決意が固まった！！！！！』
『私、皆を思い出します！』
「貴方の時の時計塔はここです」
中へ入れば来た時よりはっきり見える教会。
色々な色のステンドグラスが歯車を描いている。
ここだけ現実と夢の間にいるような感じがする。
「.....ステンドグラスに何色使われてると思いますか？」
見とれていたからだろうか、突然とクイズを出される。
『え、10...............くらい？』
「正解は14色です。」
『そんないっぱいあるんだ。』
「.........ええ、頑張ってくださいね。」
変な返しが心にひっかかって離れない。
だけど疲れているのかなと思えばなんともなく、棺の中へ入り、座る。
『あ、そういえば司書さん、どうして教会なんですか。』
ゆっくり横たわると、また自然と重くなる瞼。
もう大抵の変なことには慣れた気がする。
「結婚式は教会でも開かれるようですよ。」
いや答えになってねぇよと突っ込もうとしたが、もう口を開く気力がなく、
その一言を最後に私は目を閉じた。
「お.....ろ.......は.....」
「おﾞはようﾞございまﾞーーす！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！」
『ワｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞ！！！！！！！！！！！！！！！』
クソデカ挨拶で起き上がった私。
多分目覚まし時計より100倍うるさかった。
『耳壊れるわバカアホスカポンタンシマ！！！！！』
「起きろ言うても起きんかったから仕方ないやろ。」
てか私戻ってこれた？
立ち上がり見渡せば私の部屋の前の廊下だった。
真後ろには今日入った扉があり、夢じゃないんだと実感する。
「何やっとってん。」
そう言ってコネシマが指さしたのは今日置いてったおもちゃ箱
「17時やで。あっこに置いとったから片付けん方がええんか思ってあのまんまや。」
え、17時？
報告、面接無しで決まりました。→←オレンジはビターチョコへ沈む
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ひつまぶし - 続き気になりすぎて夜しか寝れません!!!更新待ってます！ (2023年2月10日 13時) (
レス) @page33 id: 5a52c0f3ec (このIDを非表示/違反報告)
さなくさ - シャオさんの不人気ネタがこんな良い話になるとは､､､！鬱軍団ええっすね。しょっぴさんがおかんみたいな雰囲気がたまらんです。 (2022年1月19日 21時) (レス) @page31 id: 37c7f9211e (このIDを非表示/違反報告)
ソロ - うわぁ、好きすぎてなんかヤバイ(?)大先生が電話してた、ハミサちゃんはマジ天才だと思った、作者さん天才。 (2021年12月19日 10時) (レス) @page25 id: 78401eb32b (このIDを非表示/違反報告)
西園寺麗奈(プロフ) - 初コメ失礼します、うぽつです！！とっても面白いです……これからも応援してます…！ (2021年12月10日 17時) (レス) @page19 id: 187d02f989 (このIDを非表示/違反報告)
尊敬なるさえ子様(プロフ) - え？好きです (2021年12月4日 21時) (レス) @page11 id: 8684885a5d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ZOZOZOZOーん | 作成日時：2021年11月27日 18時
