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いじめっ子女子「あんな奴がイケメンと!ギリィって思ったけど、格好に全部持ってかれた。…女の子がジャージで外で歩くんじゃない!」 ページ4

…クラス、いや学年のいじめの標的基、鈴木千亥を偶然スーパーで見かけた。その側にはイケメンな青年が2人!羨ましい!マジ巫山戯んなよ、千亥の分際で!って思ったけど、それよりも、その服装が許せない!

世界一のお金持ち(自称)である私の標的がジャージって巫山戯てるの?許せない!

「ちょっと!鈴木さん…あなた、なんですの!その格好は!あぁ、もう!本当、あり得ませんわ!」

「あっ吉川さん!…え?何怒ってんの?私なんかした?」

「なんかした?ではありませんわ!男の方々とご一緒してると言うのに、その様な格好で!はしたない!」

本当ありえない!と嘆く吉川姫子に佐助がえっと、と声をかけた。

「お嬢さん、坊ちゃんの知り合い?」

佐助さんの言葉に吉川さんが詰め寄る。

「坊ちゃん?鈴本さん、あなた…私の言いたいこと、分かるわよね?…ふふふ、言いたい事があるなら聞くわよ?」

わぁ……マジ切れてる!?吉川さん本気でキレると筋肉バスターしてくるんだよね。

「すみませんでしたぁぁぁぁ!」

黒い笑みに耐え切れず、思わず綺麗な土下座を披露する。戦国組もおぉ!と感心していた。
おい、どっちに感心したんだ、あんたら。

それから、すぐにキレた吉川さんに戦国組共々連行された。

「では、皆様方はこちらで少々お待ちください。…さぁ、鈴本さんは私と行きますわよ?」

「…はい!畏まりました!」

連れてこられたのは、吉川さん御用達のお店で服を買ってくれると言った。

「勘違いしないで!今のあなたをいじっても面白くないからよ!」

吉川さんの考えたコーデはアクティブキュートな甘辛ミックスだった。ブラもスポブラからちゃんとしたのに変えられた。…ちゃんとしたのだと、大きくなるから邪魔なんだよね…

「…あら、いいじゃない。ムカつくくらい似合ってるわ。」

「褒めてる?」

一応ね。と言う吉川さんに連れられ、彼らの所に戻ったら…人が集まっていた。

「わぁ、何…私行きたくないんだけど?」

「さっさと行きなさい。」

と、背中を押される。

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作者名:鈴本千亥 | 作成日時:2017年7月22日 22時

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