……どちら様で? ページ2
こんにちは。鈴本千亥です。今現在私は、赤い男二人と迷彩の男に見下ろされています。(何故に?)
マジでどちら様?この人たち。
「坊ちゃん、ここどこか教えてくれない?大将と旦那を連れてきた理由も。」
迷彩が話しかけてきた。って言うか坊ちゃんて…確かに髪の毛かなり短いし、今日ジャージだけどさ…
って言うか、
「いや、どちら様?連れてきた覚えないし。むしろなんで私があんたら連れて来なくちゃいけないの?メンドくさい」
「佐助辞めぬか!其の者はまだ幼子であるぞ!」
「いや、なんかあってからじゃ遅いから。旦那は甘いんだよ。子供も大人もないからね。」
「しかし!」
…なんか揉めてるが、いつまで続くの?って言うか赤いおっさんの方空気なんだけど。存在感あるのにこの二人のせいで空気になってるんだけど。
「主、名はなんと申す?」
「私?私は鈴本千亥。」
「そうか。儂は武田信玄と申す。存じておるか?」
武田信玄?一応知ってるけど、それって本名?そう思い尋ねると、さよう。おかしな事を聞く。と言われた。
「マジ!?ありえない!ってことはあそこにいるのは真田幸村と武田軍のオカンこと猿飛佐助!?」
「やっぱ知ってるんだ…ってオカンって何!?俺様忍びだから!って聞いてる?ちょっと、」
「マジか〜、逆トリップとか。
あっ、放置してすみません。私が連れてきたと言うか、あなた達がこっちに迷い込んだみたいです。次元規模で。」
「おお、そうであったか。それは済まぬ事をした。悪いが、帰り道を教えてくれぬか?童殿。」
「次元規模でって言ったでしょ?私にもわかりませんよ。まぁ、来れたんだし、帰れるんじゃないですか?ところで、これからごはんなんですけど、食べます?」
「良いのか?俺の分はよいから、佐助とお館様に頼む。」
「ちゃんと全員分用意しますよ。」
手抜きでも文句言わないでくださいね。そう言いながらキッチンへ入ると、佐助も君一人じゃ不安だからとついてきた。
「で、何作るの?」
「卵焼きです。後は味噌汁と豆腐、焼き魚でいいですよね?文句は受け付けません。」
「卵!?それってまさか俺様の分もって事?」
「はい。卵食べれませんか?」
「いや、大丈夫だけど、むしろ良いの?俺様忍びだよ?そんな高級な物…」
「食べれるなら良いですね。メニューはこれで決定です。」
「めにう?」
「あぁ、横文字ダメでしたか。簡単に言うとこの場合は献立になります。」
続く
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作者名:鈴本千亥 | 作成日時:2017年7月22日 22時