【ｗｒｗｒｄ！】未来の行方を。 (ページ3)

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未来２ページ3

しばらくすると使用人として一緒に働いている後輩が私の部屋を訪ねてきた

「すみません、Aさん休暇の日なのに」

「いや、気にすることはないよ。わざわざ訪ねてきたということはなにかあったのでしょう？」

我が国の使用人はわざわざ部屋に訪ねてくるなど滅多にない、ということはよっぽどのことがあったのだろう

「実は急に隣国の方々がお見えになるという伝達があったので使用人総出で準備をしなければならなくなってしまいまして...」

彼女が悪いわけではないのに眉を下げてすみませんと言うので私はとても申訳がなく思った
そして、相変わらずの無能さを発揮した我が国の上層部にはもう呆れて言葉も出ないぐらいだ

「では、支度が出来次第すぐに向かうよ！」

「はい、お願いしますね！...あ、後また昨日の夜に人が殺されて今朝見つかったらしいので気をつけてくださいね。ほんとに最近は物騒ですね...」
といい彼女は去っていった

にしてもまた死体が見つかったのか...。もう十人は見つかっているんじゃないか？
そしても、こんな物騒な時に来訪者だなんて．．．しかも隣国の、名前を確か我々国？だかといったか？最近かなり勢力をつけてきている国のはずだ。
その国が我が国を訪れるとは．．．とても嫌な予感しかしない...。

何事もなく今日が終わればいいのだが、
まあ、取り敢えず先程の彼女や共に働く使用人達が待っているであろうし仕事に向かうとしよう
私は急いで先程使用していたティーカップとスコーンの乗っていた皿をかたずけ始めた

この時の私の頭の中には今朝の夢のことなどすっかり、微塵もないのだった。