第39話 ページ10
side小次郎
その後、明日のプレオープンに向けて、急いで内装を終わらせた俺たち。
小「内装作業ご苦労だった。明日からいよいよ...SHINO'STOKYOのプレオープンが始まる」
創「プレオープン?」
唯「プレオープンとは...お店の試運転のようなものね。知り合いなどを中心にお招きして実際に料理を出す期間のことなの」
リュ「ユキヒラにはとりあえず私のサポートに入ってもらうナ。慣れてきたらアベルさんのサポートも兼任してもらうカモ。ガンバレー」
創「うす!がんばります」
小「試運転とはいえ...最終日には報道関係者も多数来ることになっている」
渚「つまり、小次郎さんは世間から期待度が高いってこと」
小「ああ。渚の言う通り、ミスでもすれば噂はあっという間に広がるだろう。絶対に成功させなけりゃならない...いいな?」
創「......」
唯「そして...プレオープンはスタッフの連携を確認する期間であると同時にSHINO'STOKYOの新メニューを試す目的もあるの。お客様の反応を見ながら品を変えていく...プレオープンの最終日にはスタッフ同士で新作メニューのコンペもやるのよ」
創「あの...そのコンペって俺も参加できたりするんすかね」
小「もちろんだ。たとえ下っ端だろうと実力のある者の意見を取り入れるのは当然のことだからな」
ア「......」
小「何か文句あんのかアベル...」
ア「いえ別にっ...」
渚「小次郎さん、それ完全にアベルへの脅しw」
俺の隣で笑いながら言う渚。
創「(フランス料理の新メニュー開発...採用されればスタジエールの実績にもなるし、何より今まで知らなかったモノにする絶好の機会だ...!おし...!まずはサポートをバッチリこなして俺の腕を認めてもらう。そんで新作コンペに参戦だ!!)」
帰り道
渚「小次郎さん」 小「どうした?渚」
渚「幸平くんは、コース料理の調理に慣れるのに時間が掛かると思う」
小「......」
渚「私ですら、最初は結構苦戦したからね...幸平くんがこの一週間でサポートをこなせるようになるか...まぁ、完全に小次郎さんの足を引っ張るようなら、私は容赦しないけどね?それを言い訳に出来るわけじゃないし?」
小「そうだな...」
渚「後、たぶんアベルは幸平くんをまだ認めてないと思うから、アベルを唸らせることが出来るかどうか...とりあえず、幸平くんはこの二つをクリアしなければならないね?」
小「......」
こういう時の渚の勘の鋭さや頭の良さには、毎回驚かされるな...。
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紅暁武(プロフ) - コメントありがとうございます!今は終わりのセラフの執筆がしたいので、更新が遅くなりますが、これからもよろしくお願いします。 (2017年10月20日 17時) (レス) id: 0baae86048 (このIDを非表示/違反報告)
玲奈(プロフ) - 面白いです更新頑張ってください!応援しています(((o(*゚▽゚*)o))) (2017年10月15日 13時) (レス) id: 91cee282ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紅暁武 | 作成日時:2017年10月7日 22時