第47話 ページ18
side小次郎
最後に来店したのは、俺の母と渚の母。
どこで知り合ったのか、俺と渚の母は親友同士。
小母「つくづくアンタは勝手ばい!何年も実家に顔出さんでからいきなり東京ば来いてどういうこつね?にしてもこげんとこ来るの慣れとらんけんこそばゆいばい...」
小「肩ひじ張らんで楽にせんね。自分ちやと思えばよかたい」
小母「無理言うんやなかよもう!」
渚母「渚。小次郎くんとはどうなの?」
渚「順調やで!おかんが心配することはなにもあらへん!!」
渚母「そう?何かあったら私かパパに言うのよ?」
渚「わかっとる!」
渚は両親の前だと関西弁になる。渚は遠月に来る前は、ずっと大阪に住んでいたため、自然と身に付いてしまったんだとか...。俺と渚が交際していることは、二人とも知っている。
ア「.......⁉.あれは日本語...だよね⁉」
創「すげー四宮先輩と観月先輩じゃないみてーだ」
小母「美味しかぁ...」
創「...こないだから聞きたいと思ってたんだすけど...四宮先輩と観月先輩は何でフランス料理を選んだんすか?」
渚だけには話した、なぜ俺がフランス料理を選んだか__。
*****
__俺が小学校に入学するお祝いに両親と...
たった一度だけ地元にあるフレンチレストランで食事した事がある。
けっして裕福な家庭ではなかった。
少ない収入を貯めて精一杯の一張羅を三人で着込んで...
ナイフとフォークの使い方を家で練習したりして__
今思えばそれほど大した店でもなかった...
でも__
ーレストラン店内
母「小次郎!美味しかねぇ。フレンチってすごかねぇ、お母さんこげん美味しかもん食べたん生まれて初めてばい!」
小「おかあさんのごはんもまけんくらい美味しか!」
小「(おれがふらんちの料理人ばなれたら...おかあさんこっばずうっと__笑顔にしてあげられる...!」
*****
この出来事が、俺がフランス料理を選んだ理由__。
92人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
紅暁武(プロフ) - コメントありがとうございます!今は終わりのセラフの執筆がしたいので、更新が遅くなりますが、これからもよろしくお願いします。 (2017年10月20日 17時) (レス) id: 0baae86048 (このIDを非表示/違反報告)
玲奈(プロフ) - 面白いです更新頑張ってください!応援しています(((o(*゚▽゚*)o))) (2017年10月15日 13時) (レス) id: 91cee282ea (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:紅暁武 | 作成日時:2017年10月7日 22時