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【サンプルボイス】

一人称:わたくし、わたし
二人称:あなた、きみ、貴方/貴女さま、プリンス/プリンセス
三人称:あなた達、あなた方

「可憐に、そして生き生きと───────参ります」

「ご機嫌よう、淑女の皆さま方。自己紹介を申し上げますわ。わたくしは、リタ・シルヴィ・ジャンメール。ここは、清廉に生きる者の集う皙鹿寮です。どうかこの花園で、あなたの導きとなる光がありますよう、お祈りしておりますわ。それではまず、寮の案内と学園内でのルールの読み合わせを致します。資料は行き渡っておりますか?……結構。それでは、読み上げます」

聖騎士(パラディン)のようになれ……今は亡き母の信条です。乙女には守るべき掟が多いのです。誓われるべき掟ですが、いついかなる時も毅然として立つには、少々窮屈に思う日もありますわ。そんな時に、何の犠牲を払ってでも、守れるひとになりたいのです」

「どうか、わたくしの力を信じてくださらない? 選ばれし者の御手を取るのは、いつでも聖騎士の役目ですわ」

「規律とは、乙女の真意を隠すヴェール。それを知らず、やすやすと繕いを剥ぐ心が理解できませんわ。生徒の責任は寮の責任、そして監督生の責任です。お忙しいでしょうけれど、お呼びしなくてはいけませんね。……あら。ようやく、お分かりになられた? あなたは、誇り高き自分の寮に泥を塗ったのですよ」

「いけないわ、プリンセス。可愛らしいリボンが崩れておりますわ」

「あら、そちらのプリンス。しゃんと胸を張って! 素敵なお顔が台無しですわ」

「授業ノートを見せて欲しい? フフ、構いませんわ。だってあなた、ウトウトしまっていたものね。……咎める? どうして。初めての過ちを咎めるのは無粋なことですわ。あなたはとても真面目な方ですから、何かきっと理由があるのよね。何かあったら相談してくださいね」

「ええ、もちろん! ウフフ! なんでもお教えいたしますわ!いつでも聞いてくださいませ!」

「それが、あなたの支えとなるならば。 喜んで、引き受けましょう」

「悪には必ず罰が下りますわ。真実だけが、あなたに振り向くのよ」

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作者名:松宮カナメ | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2023年2月22日 0時

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