【CS集】Outcast (ページ2)

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争いにおいては、彼は孤独ではないと錯覚できたからだ。弱者が嫌いで理解できないのは、相手を理解できないその時間と空間が、何よりも苦痛で、誰よりも孤独であったからだ。

彼の積み重ねは、等しく無知から始まっている。彼にアドバンテージは無い。それは、彼の可能性の無限を証明するものである。時間さえあれば何でも変えることが出来ると知ったため、立ち振る舞いは落ち着き、人に優しく言葉をかけることが叶った。結果的に、温厚さも板につく人間となった。
長命は孤独を呼び寄せるが、不思議と彼に悲壮は無い。それは彼に後悔がなく、必然と考えているためである。それが鼻につく者も居よう。どう希釈しても解せぬ者も居よう。
しかし、彼はそれらの全てを受け入れる風格があり、いつしかその背景と人生史の元に横たわる覚悟のある、威厳者である。

図らずとも。
自分と一番争える相手というのは、果ては自分しか居ないのだから。

【魔法道具】世界地図
紐で結ばれ、くるくると巻かれた古地図。魔法使用時にパッと広げられ、操作盤のようにして用いる。
書き込みが多くされており、消滅した都市の名前・歴史に残る名将として伝わる名前など、時代を感じる記載が多くある。地図自体にも強力な防御魔法がかけられており、許可なく触れた者は命を落とす危険も有るとか無いとか。

【担当教科】変成術/紅熊寮寮監

【好きなもの・こと】
メロンパン(特に学園内で買えるパラダイスメロンパン)、酒、タコの踊り食い、戦い、競争、自分より強い者、娘

【嫌いなもの・こと】
長話、柑橘類、愚者、自分より弱い者(特に自分に縋る者)、女性

【サンプルボイス】

一人称:我、俺(ごく稀に)
二人称:そなた、貴君、おまえ、貴殿
三人称:そなたたち、おまえたち、貴君ら、貴様ら

「焔とは、げに美しき花なりや」

「ホホウ、迷子か。しかもそのローブは、我が紅熊寮のものではないか？毎年一人は迷子が出るのう、我が寮生は……ああ、こちらの話じゃ。気にするな。ほら、もう皆集まっておるぞ！少しばかり駆け足じゃ！」

「ようよう、紅を纏いし若熊の諸君よ。我は寮監のダヴィデ、ダヴィデ・ジャンマリーアである。授業では変成術を担当するぞ。と言っても、我も伊達に長くは生きておらん。担当教員が居ないとき、何か分からないことが有れば、何でも我に気軽に聞くが良い。学びに貪欲な若人は総じて愛らしいからのう！」