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「───────おいおい、困るなぁ」
「そう簡単に、ウチの主人様に触れられては、な」

「ハハ。お前ホントいつになれば俺の言うこと聞くんだよ、優しい俺じゃなきゃあ、こんなに手厚くお世話してやってないぞ」

「は? アンドレアのくせに」

「好き……好き?この俺が?あいつを??は???…いや無い、無い、無い。俺が??あいつを??いや、有り得ない。そんな、そんな恋愛感情なんて、理解できない、バカらしいものに」

「いつでも、考えておりました。喜劇とは、幾多もの嘘と幻覚の末に生まれるものではないかと。けれども……私が彼に出会ったこと、その全てがまことであるならば、これはまさしく万人受けする、喜劇であると思うのです」

「……俺も、分からない。なんでこんなやつのために、こんなに必死になって尽くしてやってんのか。家なんて知ったことか、そう突っぱねることもできた。いつでも、今だってそうだ。…俺は、どうして─────」

「あー、いや…気が向いた。俺はお前のことなら、なんでも分かるからな」

「ふふ……、ッははは、なあ、いいことを思いついた。ーー命令してみろよ、主人様」

「この俺が、誠心誠意尽くしてやるからさ」

【その他】

1月27日生まれ。家族構成は父、母、生まれたばかりの弟。血液型はA型。
長らく一人っ子であったので、それ相応の我儘さが出ている。弟が生まれたのも、散々だったキールの横暴に付き合わされたのち、「制御のできる“二人目”」を作るという無情なそれからであろうと予見しているので、殊更に実家が嫌いである。
しかし、弟の存在はかなり気に入っているらしく、ギャン泣きしている弟を嫌々ながらもあやしていたりする。結果、抱っこすると数秒で寝るくらい懐かれている。器用な人柄でかつ安定した場所であるので、これからも上手く接していくだろう。

従者として跪いている相手の実家の方が長居しているくらいには入り浸っている。「従者なので」とは、非常に便利な言葉である。

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作者名:松宮カナメ | 作成日時:2022年8月27日 18時

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