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「……思いついちゃった。今だわ。今っきゃないわ。ごめんね」
「でもあなたなら、ちゃんとやってくれるでしょ」
「……どうか、全部───────ああ、ううん、いいかも。やっぱりやめた。私の望む通りになんてならないで。眞杜には、“優しいお姉ちゃん”の私だけを見てほしいなあ」
「なんでもない二人で在れたら、それだけで良かったのに。それさえも叶えてくれないなんて、神様って、なんて身勝手なんだろうなあ」
「ごめんね、眞杜。私は強い人じゃないの。私は優しい人じゃないの。私はもう貴方と手を繋げないの。……忘れて、どうか。私は、わたしは、」
「……あはは。人生って最低」
「『
【備考】
1月23日生まれ。家族構成は父、母、弟。
彼の実家は小さな靴屋である。先祖代々受け継がれてきた由緒ある靴屋で、実はドゥオデキムの最初期に無償で軍靴の素材を提供していた家である。それ故に信頼が深く、幼い頃からドゥオデキムの人間がよく出入りする場であった。小学校に入るタイミングのときに、当時は支援部隊構成員であり、現在のドゥオデキム代表であるジューダス・ネフシュタンが住み込むようになった。
like:アドベントカレンダー、酸辣湯麺、工学、酒(特にウォッカ)、きゅるるん(クソやばいTシャツメーカー)の服、ぬいぐるみ、靴
hate:セミ、密着感のある服、冬、ささくれ、トマト、仕事
要はとんでもない酒飲みである。医療部隊の人間からドクターストップスレスレなくらいまでに呑む。酒に合うものはなんでも好きだが、辛いものはいっとう好き。また、手作りのものが好きなので、お裁縫も得意。でも好きなのは自分でやることでなく、人からやってもらうこと。
汗っかきであるため、ベタつく感覚になる密着感のある服は非常に苦手。寒いと分かってるのにヒートテックを着ることができないので、冬は嫌いである。トマトは食べられない。セミは気持ち悪い。
実は、眞滉はイスカリオテであり、「触れた相手の記憶を忘れさせることができる」魔法を持っていた。弟の眞杜には、生涯それを隠し通していた。
ある時、彼女の夢にある言葉が浮かんだ。それは意味は分からないが、とても素敵な響きだったので、いろんな人に教えて回った。当然、弟にも。
共通して、皆は異変を感じていた。
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作者名:松宮カナメ | 作成日時:2022年7月28日 1時