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(続きです
本の絵にばつ印と、ぐちゃぐちゃと塗り潰された文字たち。
いつしかその黒と同じ黒が、フォークの上に塗られていた。
その後に、やっと知った。あの部屋の中で彼女はずっとずっと、苦しんでいた。書きたい世界を書けない自分に。書かせてくれない世界の誰かに。
食器だって当然全部毒がないか確認済みだった。彼女は、自分で自分に毒を盛ったのだ。
ああくそ、どうして気づいてやれなかった！死を想うほど、彼女は苦しかったっていうのに。
数ヶ月ぶりに帰った実家。死を防げなかった自分を、父は受け入れた。
「大丈夫だ。お前くらいの実力があれば、どこでも役に立てる」
統一政府に、父はトーマンを推薦していた。予備隊に入隊させるためだ。彼は再び犬になった。この頃から髪を伸ばし始める。
入隊後、物資補給部隊・研究補助部隊で才人に気に入られる立ち振る舞いで、文字に触れることが可能になった。そして、24になった時、昇華隊に所属。26で隊長に就任。トントン拍子の昇進だった。上に従い、ただ尽くす。彼の一番の得意分野だった為だ。
彼女の鏡写しとなっていく自分には、見ないふりをして。
いつかまた、たった一人に従い生きる時が来たら。君のような闇は抱かせないと誓って。
話し方例:
「お、新入りか。俺はトーマン・ヴォルフ。主に実働班二つのサポートを担当する班の班長だ。何かあったら声をかけてくれ。……嗚呼、俺は男だ。びっくりさせてごめんな。」
「悪い、この資料の此処、データが間違っていたから直しておいたぞ。今後もう無いようにしっかり確認してから渡してくれると助かる。二度手間になると時間の無駄だろう？」
「うるっせえんだよテメェ。人の人生を壊しておいて生かしてくれたぁ傲慢なこった。あ''ーーもう顔も見たくねえ。…おら、最期に気持ちよくしてやるからもう黙れ」
「ムカつくんだよ。文字の怖ささえ知らずに、そこに生まれた犠牲の重ささえ知らずに求め続ける奴らを見るのが。それなら俺はいっそ、いっそーー悪い、これは言わない方が身のためか」
「おいおい、隊服が乱れているぞ。……よし、これで大丈夫。隊長のところ行くんだろ？俺も同じだから一緒に行こう。ほら、書類半分分けろ、な？」
「ふーん。俺を後方支援が適任と見たか？そう考えたなら妥当だな。先に突っ走る馬鹿どもを離れさせ一騎打ち、悪くない。だが……運が悪いことに、俺はむしろ近接戦なら独壇場だ。仮定を確信に誤認する。数学嫌いによくあるミスだ。」
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松宮カナメ(プロフ) - ススさん» 返信遅れてしまい申し訳ありません…！！大丈夫です、むしろよろしくお願いいたします…！！！ (2020年9月30日 22時) (
レス) id: 16bc6baa20 (このIDを非表示/違反報告)
スス(プロフ) - コメント失礼します、【最期に我は霧と消ゆ】に参加していますススと申します。拙宅の派生作品イラスト集にて、松宮カナメ様宅のDrawさんのイラストを描かせていただくことは可能でしょうか？ (2020年9月29日 18時) (レス) id: 73995c7a6e (このIDを非表示/違反報告)
松宮カナメ(プロフ) - 弥生さん» はい！よろしくお願いします！！ (2019年12月1日 23時) (レス) id: eb873f1f0d (このIDを非表示/違反報告)
弥生(プロフ) - 松宮カナメさん» はい！星野、で大丈夫です！たぶん言われても毎日行って、面倒くさがられるんですね想像できます（笑）関係組んでいただきありがとうございました！これからよろしくお願いします！ (2019年12月1日 21時) (レス) id: 5bac256b25 (このIDを非表示/違反報告)
松宮カナメ(プロフ) - 弥生さん» もちろん良いですよ！「おら早よ帰れ！！」とか言って無理やり部屋の外押し出しそうですごめんなさい() 呼び方は「星野」で大丈夫ですか？ (2019年12月1日 21時) (レス) id: eb873f1f0d (このIDを非表示/違反報告)
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