影山飛雄が憧れたセッター【HQ】

第4話 ページ5

日向｢何で誰も御縁さんに何も言わないんですか？｣



この子
僕のこと知らないのか？

多分バレー界で御縁Aという存在は有名なはず

そんな存在が今目の前にいるとなると普通だったら何も言えなくなるだろう



田中｢日向馬鹿っ！黙れ！｣



日向｢え？でもおかしくないですか？｣



貴｢…日向君で合ってるよね？｣



日向｢は、はい｣



日向君を見つめゆっくりと近づく



日向｢ひっ、な、何ですか…！｣



あ、この子思ったよか小さいな
よく飛んでるからもっとタッパあるかと思ったけど…
160ちょいくらいだろうか？



貴｢君は僕のこと知らない？
いや、自意識過剰じゃなくて…

知ってるか知らないかを聞いてるの｣



日向｢す、すみません…
俺あまり雑誌とかテレビとか見なくて…｣



貴｢はは、芸能人とかではないからね？

まぁ、いいや…

後でさ僕のバレー見ればわかるよ｣




日向(…何か…何だろ…

この人は凄い…

絶対的な自身に溢れてる)









ゲームをはじめて1セットが終わった
このゲームは俺と影山、田中さんチームが勝った




澤村｢チーム交代しろ〜

っと、えっと…

御縁さんは菅原と交代してくれれば
と言うか制服じゃ動きにくいよな
今予備の練習着持ってくるな｣




貴｢あぁ、大丈夫です
1セット出るだけなんで…
運動靴は履いてるので｣




澤村｢でも汗とかかくと良くないだろ｣




貴｢いや、1セット程度じゃ汗かかないんで｣



澤村｢そ、そうか…｣



やっぱり珍しいのか
僕って代謝悪いのかなぁ…



菅原｢御縁は俺と交代だよな？

よろしくな！｣



貴｢菅原先輩ですね
よろしくお願いします！

あ、僕サーブでお願いできますか？

ボールお願いします｣



清水｢あ、はい｣



わぉ、とても美人な先輩だ
てかやっぱり女性って数年違うだけで大人っぽさが増すよね…うん



貴｢ボールありがとうございます｣



ﾀﾞﾝﾀﾞﾝｯ



少し強めにボールをつく

あぁ、コートに入ったのいつぶりかな…
半年？いや、それ以上だった気がする
ボールの感触…全てが懐かしい



貴｢ごめんなさい
多分凄い久々なので加減できないです｣



そう言った瞬間空気が強ばるのがわかる
あぁ、そうだったな

僕がサーブを打つ時いつもこんな空気になっていた





笛が鳴った瞬間
1回息をつく

ゆっくりとボールを上にあげる
キュッキュッと靴を鳴らしテンポを崩さず飛ぶ…



ｽﾞﾀﾞﾝｯ



貴｢あは、ノータッチエースだね…｣

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