72.金髪の青年 ページ29
人々が行き交う駅。
私は飛行船で10時間かけ、集合場所
の街のある国まで来た。
現在時刻は17:25。
列車がホームにくる。
私は個室車両に乗車し、部屋の扉を
開けた。
部屋は中央に、向かい合うように
2人掛けのソファが2つ。
走行中の大きな窓からは、外の薄暗い
空と景色が見えている。
『こんにちは。』
私は、ソファに腰掛けて読書している
金髪の青年に声をかける。
金髪「…こんにちは」
青年は私を軽く一瞥し、
再び本に目を戻した。
『どちらまで行くの？』
私は青年の向かいの席につき、
青年にたずねる。
金髪「…答える義務はない。」
青年は冷たくそう答えた。
『…まあまあ。まだ目的地まで３時間
あるのよ。せっかくの相席だわ。
何かお話しでもいかが？』
金髪「…静かにする、これが相席の
条件だったはずだが？」
私の提案にも、のろうとはして
くれない。冷たい人だなぁ…
私は諦めて、紅茶の入った
その時、ポケットに入った携帯が鳴った。
『あ。電話だ。良い？』
金髪「ええ。」
一応青年に確認をとってから、
応答ボタンをおす。
イルミ「姉さん今どこ。」
『ああ、イルミ。』
私がそう言うと、僅かだが
部屋の空気がかわった。
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動揺した気がした。
私はそのまま続ける。
『今、列車。今日仕事入っちゃった。』
イルミ「ああ、そう。じゃあね。」
電話を切ると、今度は青年の方から
話しをきりだしてきた。
金髪「貴女は…」
『はい？』
金髪「イルミ…ゾルディック家の者…
即ち、貴女はキルアの姉か。」
『キルを知ってるの？』
私がそう聞くなり、青年は持っていた
本を閉じ、それをサイドテーブルに置くと、
今度は私にしっかりと向きあった。
金髪「…キルアとは、ハンター試験
からの付き合いだ。」
金髪「先ほどの非礼を詫びよう。
すまなかったな。」
軽く微笑む青年。
『いえいえ。その通り。
私はA＝ゾルディック。
イルミとキルアは私の弟です。』
『貴方は？』
金髪「私は…クラピカだ。」
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杏(プロフ) - 萌伽(/・ω・)/さん» わぁ(^^)読んでくださってありがとうございます！ (2018年4月23日 23時) (
レス) id: 884d6b5516 (このIDを非表示/違反報告)
萌伽(/・ω・)/ - おんにいいぃぃぃぃぃいああ(( なんでこんなにすごいとよ() ('-' ) (2018年4月23日 15時) (レス) id: a230e5531a (このIDを非表示/違反報告)
杏(プロフ) - しゃるなあくさん» ありがとうございます！これからも宜しくお願いします(^-^)/ (2018年4月7日 17時) (レス) id: 884d6b5516 (このIDを非表示/違反報告)
しゃるなあく - やば、おもろ（≧∇≦） (2018年4月7日 15時) (レス) id: 3513cc92b6 (このIDを非表示/違反報告)
杏(プロフ) - ひなさん» ありがとうございます！！嬉しいです(^^) (2018年4月3日 8時) (レス) id: 884d6b5516 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：杏 | 作成日時：2018年3月14日 21時
