73.クルタと蜘蛛 ページ30
『よろしくね、クラピカ。
まさかキルアの友達に会えるとは。
ちなみにこの前、ゴン君に会ったよ。』
彼は先程よりは柔らかい表情
で私を見つめ返した。
クラピカ「ゴンは…どうだった」
クラピカにそう聞かれ、ゴン君の
無邪気な笑顔が脳裏にチラつく。
私は彼を安心させるように
笑みを作り、
『元気にしてたわよ。キルアと一緒に
念の修行をしているみたい。』
と言った。彼は安心したように
眉を落として言った。
クラピカ「そうか。実は私も念を
習得し、雇い主を探すため斡旋所に
行くところなのだよ。」
そう言われ、クラピカの付けている
鎖に目を落とす。
鎖を作りだす具現化系か
本物の鎖を強化する強化系ってとこかな。
『それより…気になってたんだけど、クラピカは、
私がそう たずねると、明らかに
クラピカの表情が曇った。
クラピカ「なぜ…そう…思ったんだ？」
大きな瞳が、私を見つめ返す。
『…昔、古代史の勉強してたんだ。
クラピカのその服は、ルクソ地方の
民族衣装に似ている。』
クラピカ「…古代史に通暁しているのか。
ああ…ワタシはクルタ族で間違いない。」
そこまで言うと、クラピカは立ち上がり、窓の方へ歩き出した。表情は影になって見えない。
私は視線でクラピカを追った。
クラピカはそのまま窓を開け、窓の淵に張り付いた蜘蛛の巣を手でむしり取る。
そのまま走行中の列車の窓の外へ、
蜘蛛ともども投げ捨てた。
クラピカ「私の同胞は四年前、ある盗賊グループに惨殺された。」
『そう…』
四年前…当時20歳だった時の記憶が
蘇った。
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杏(プロフ) - 萌伽(/・ω・)/さん» わぁ(^^)読んでくださってありがとうございます！ (2018年4月23日 23時) (
レス) id: 884d6b5516 (このIDを非表示/違反報告)
萌伽(/・ω・)/ - おんにいいぃぃぃぃぃいああ(( なんでこんなにすごいとよ() ('-' ) (2018年4月23日 15時) (レス) id: a230e5531a (このIDを非表示/違反報告)
杏(プロフ) - しゃるなあくさん» ありがとうございます！これからも宜しくお願いします(^-^)/ (2018年4月7日 17時) (レス) id: 884d6b5516 (このIDを非表示/違反報告)
しゃるなあく - やば、おもろ（≧∇≦） (2018年4月7日 15時) (レス) id: 3513cc92b6 (このIDを非表示/違反報告)
杏(プロフ) - ひなさん» ありがとうございます！！嬉しいです(^^) (2018年4月3日 8時) (レス) id: 884d6b5516 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：杏 | 作成日時：2018年3月14日 21時
