65.パフェ争奪 ページ22
『…』
『…あ…あーん…』
弟に対して、なにも恥じらう必要など
無いのだろうが、周りの目が少々痛い。
�爛�ップルかな？�瓩箸い�声がチラホラ
聞こえてくる。
イルミ「美味しい？この前来た時、
姉さんが好きそうな味つけだったから
今度連れてきたいと思ってたんだよね。」
『う、うん…まあ…まずくはないかな』
…なんてね。本当は凄く美味しい。
濃厚なチョコに、スッと鼻を抜ける
ミントの風味。とても美味しい。
でもいい歳にもなって�爐◆爾鶚瓩覆鵑�
されたからか、プライドが壁になって
素直に美味しいと言えない。
イルミ「口に合わなかった？」
『そうじゃないんだけど…その…
イル、なんか恥ずかしいんだけど。』
イルミ「え、なんで？」
『周りの目が…ね。ほら、私たち
カップルに見えるみたい。』
イルミ「別にオレは気にしないけど。
まあ家族内恋愛は頂けないな。」
そう言って私の苺パフェを
の方へ引き寄せたイルは、てっぺんの
苺を口に運んだ。
『あ、私の！』
イルミ「ん？食べないから要らないの
かと思ったよ。ごめんごめん。」
悪気なし、というように私のパフェに
手をつけ 続ける イル。
『あ！キル！！』
私は窓の外を指さす。
イルはバッと私が指さした方を見た。
もちろんキルがここに居るはずはない。
イルが騙されているうちに
彼のチョコミントパフェを自分の元へ
引き寄せた私は、ガツガツと口に運んだ。
イルミ「あ、オレの。
…もしかして、はめた？」
『はやいもの勝ち』
そのままイルは 私の苺パフェ を、
私は イルのチョコミントパフェ を、
難なく平らげてしまった。
イルミ「ねえ。これってさ。」
『うん。あれだね。最初から逆で
頼めば良かったってやつ…』
イルミ「…久しぶりに馬鹿したよ。」
伝説だの言われるゾルディック姉弟
がこんなものとは、
イルの口元も少し綻んでいた。
私たちは勘定を済ませ店を出た。
日はもう西へ傾き初めている。
イルは、私に歩幅を合わせて隣を
歩いてくれている。
イルミ「美味しかった？
さっきの店。」
『うん。…すごく美味しかった。
また一緒に来たいな。』
イルミ「うん。姉さんがその気ならね。
まあ、服買うのに付き合うのはもう勘弁
だけど。」
『はいはい。』
たまにはこんな日も悪くない。
私は会心の笑みを浮かべた。
63話 朝食と誘い終
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杏(プロフ) - 萌伽(/・ω・)/さん» わぁ(^^)読んでくださってありがとうございます！ (2018年4月23日 23時) (
レス) id: 884d6b5516 (このIDを非表示/違反報告)
萌伽(/・ω・)/ - おんにいいぃぃぃぃぃいああ(( なんでこんなにすごいとよ() ('-' ) (2018年4月23日 15時) (レス) id: a230e5531a (このIDを非表示/違反報告)
杏(プロフ) - しゃるなあくさん» ありがとうございます！これからも宜しくお願いします(^-^)/ (2018年4月7日 17時) (レス) id: 884d6b5516 (このIDを非表示/違反報告)
しゃるなあく - やば、おもろ（≧∇≦） (2018年4月7日 15時) (レス) id: 3513cc92b6 (このIDを非表示/違反報告)
杏(プロフ) - ひなさん» ありがとうございます！！嬉しいです(^^) (2018年4月3日 8時) (レス) id: 884d6b5516 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：杏 | 作成日時：2018年3月14日 21時
