66.ピクニック ページ23
翌朝。ゾルディック家の食卓には
ゾルディック家全員の顔が揃っていた。
『わー、久々に全員で朝食か。』
私が席につくと、椅子はヒヤリとしていた。
見れば今日、食堂の暖炉はついていない。
暖かくなったからだろうが、
少し名残惜しい。
キキョウ「A。お休みは今日で終わりね。楽しめたかしら？
昨日はどこかに行っていたようだけど。」
既に食事を終えた母が、紅茶を
飲みながら言った。
イルミ「オレが街に連れてったよ。」
髪を後ろで束ねたイルが私の代わりに
母に答える。
すると母は包帯の巻かれた指をこすり
あわせ、落ち着かない様子で言った。
キキョウ「あらいやだわ。Aったら
イルミとばかり楽しそうに…」
私は母を
半分で尋ねてみる。
『母さん、滅多に家から出ないじゃない。
なんならピクニックでも行く？』
キキョウ「あら良いわ。そうしましょ！」
『え？』
まさかyesと言われるなんて思ってもいなかった。ミルがあからさまに顔を歪める。
キキョウ「では今日の昼。
家族みんなでピクニックという事で。
使用人はつかせないわ。
食事の用意もあたくしが やります。」
イルミ「家族みんな？オレもなの？
姉さんも、父さんも？」
イルが目を細め、母に問いかける。
キキョウ「ええ。ミルキも、お爺様も、
カルトちゃんも。」
淡々と答える母。
家族みんな？アルカは？
そう聞こうとして、私は聞けなかった。
朝食後。ミルと麓に降りた私は、場所
探しを始める。
ピクニックの道具一式を持ったミルが
私に続いて歩く。
ミルキ「ｺﾌｰ…ﾌｰ…姉ちゃん。なんで
オレなんだよ。イル兄の方が…ﾌｰ…体力
あるじゃん…」
ミルキ「つーかオレより姉ちゃんの
方が力あるじゃん！」
『ミル。あんたは外に出た方がいいわよ』
そう言って先ほどよりもペースをあげて
歩いた。ミルの口からは愚痴が止まらないが、気にせず歩く。
母の薔薇園を抜けてしばらく歩けば、
ひらけた場所に出た。
ミルキ「ﾊｧ…姉ちゃんも持ってよ…」
『うーん、よし。この辺かな。
荷物下ろして良いよ』
ドスンッと荷物を下ろし、ミルは
大の字に地面に寝転んだ。
私はそれを横目に、赤い
ここには、ひらけている ということ以外、
何も目立つ物がなく、家族が集まる目印にするため上げた。
『じゃあ、ミル。母さん達に連絡しといて。
�狃猗�でき次第、凧が上がっている
場所で集合�瓩辰討諭�
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 294人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「HUNTER×HUNTER」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
杏(プロフ) - 萌伽(/・ω・)/さん» わぁ(^^)読んでくださってありがとうございます！ (2018年4月23日 23時) (
レス) id: 884d6b5516 (このIDを非表示/違反報告)
萌伽(/・ω・)/ - おんにいいぃぃぃぃぃいああ(( なんでこんなにすごいとよ() ('-' ) (2018年4月23日 15時) (レス) id: a230e5531a (このIDを非表示/違反報告)
杏(プロフ) - しゃるなあくさん» ありがとうございます！これからも宜しくお願いします(^-^)/ (2018年4月7日 17時) (レス) id: 884d6b5516 (このIDを非表示/違反報告)
しゃるなあく - やば、おもろ（≧∇≦） (2018年4月7日 15時) (レス) id: 3513cc92b6 (このIDを非表示/違反報告)
杏(プロフ) - ひなさん» ありがとうございます！！嬉しいです(^^) (2018年4月3日 8時) (レス) id: 884d6b5516 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：杏 | 作成日時：2018年3月14日 21時
