59.サヨナラは簡潔に ページ15
そう言われ、私はヒソカの顔を
じっと見た。
私を見つめ返す金色の目。
ヒソカは嘘つきだが、きっと自分に嘘は
つかないのだろう。
だから彼が今、私と戦いたくてうずうず
していることは、容易に伝わってくる。
『嫌よ。私、まだ死にたくないから。』
と、私は呟くように言った。
ヒソカは一瞬、�爐─��瓩箸い�
ような顔を見せたが、再び笑った。
ヒソカ「あれ、ボクに負ける気満々なの？」
『…体術ならヒソカが上だもの。』
体術なら。
ヒソカ「いいねェ…言葉では余裕が
無いように見せかけているキミ、
凄くいい顔、そして
凛とした顔、静寂を装った
�犹笋�勝つけど�瓩辰討い�自信
を表していると思うケド？」
『…まあ…私の能力なら…』
時間を止めている間に殺ればいい。
ただ、制約と誓約で、
に相手を殺すと、自分も死ぬことになる。
相手は殺せるが、自分も死ぬ事になる。
つまり負けないが勝ちもできない…
ヒソカ「流石イルミのお姉さんだ♤
キミ、特質系だろ？」
自信満々、という表情で私を
指さした。当たっている…しかし、なぜ。
『…なんでそう思うの？』
ヒソカ「今、ボクのオーラ別性格診断で
キミの性格から念能力の系統を
推測したんだよ♤
Aは単純に見えて、個人主義者♧
特質系の特徴♡」
『はあ…正解。
じゃあ、そろそろ行くね。』
ヒソカといると調子が狂う。
ヒソカには嘘が通用しないから、
なんでも見透かされてしまうのだ。
ヒソカ「あれ、もう行くのかい？」
『うん。明日ここを出るから。
今日は早く寝て、明日出発まで
弟と居たいの。』
ヒソカ「ボクは？」
『ここでサヨナラ。じゃあ、またね。』
そして私はヒソカに背を向け、
そのまま振り返らずに廊下に出た。
ヒソカの部屋と違い、廊下は明るく、
思わず顔を
バタン
後ろから扉が閉まる音が聞こえる。
ヒソカは私を止めたりはしなかった。
ヒソカとはいずれまた会うことに
なるだろう。
だから今、別れを惜しむ必要もないし、
ヒソカも恐らく、そう思っている。
私は暗い夜道を歩いて宿に戻り、
その日はすぐに寝てしまった。
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杏(プロフ) - 萌伽(/・ω・)/さん» わぁ(^^)読んでくださってありがとうございます！ (2018年4月23日 23時) (
レス) id: 884d6b5516 (このIDを非表示/違反報告)
萌伽(/・ω・)/ - おんにいいぃぃぃぃぃいああ(( なんでこんなにすごいとよ() ('-' ) (2018年4月23日 15時) (レス) id: a230e5531a (このIDを非表示/違反報告)
杏(プロフ) - しゃるなあくさん» ありがとうございます！これからも宜しくお願いします(^-^)/ (2018年4月7日 17時) (レス) id: 884d6b5516 (このIDを非表示/違反報告)
しゃるなあく - やば、おもろ（≧∇≦） (2018年4月7日 15時) (レス) id: 3513cc92b6 (このIDを非表示/違反報告)
杏(プロフ) - ひなさん» ありがとうございます！！嬉しいです(^^) (2018年4月3日 8時) (レス) id: 884d6b5516 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：杏 | 作成日時：2018年3月14日 21時
