大事なお話 ページ2
「Aさん」
「なに？？」
コンコンと律儀にノックされ顔を出したのは今朝の亮太だ。
亮太がここにきてかれこれ一週間ほどたったが、八咫烏の方からの音沙汰はない。
そして、一週間たった今では真選組の隊士たちとも仲良くやっているみたいだ。
因みに、武器を持って戦場に出すことはさせないという近藤さんの意向により剣術は習うものの、昼間はお昼ご飯や家事などを手伝っているらしい。
「土方さんが呼んで来いって」
「ああ、ありがとう」
一体全体なんのことだろうとどっこらせと腰を上げる。
その動作がまたババクサかったのか、
「ババア」
亮太は小さくそう呟いた。
もうこれは完全にツボに入っちゃってる。沖田隊長マジ恨み。
その小さな煽りには触れず、亮太と一緒に副長室に向かってスパーンとドアを開ければそこには既に、副長と沖田隊長、そして近藤さんとザキ先輩がそろっているいつも通りの顔ぶれだ。
この顔ぶれであるということは、
「監察ですか？」
小さくガッツポーズ。最近は特に活発に動く攘夷志士がおらず、いいことではあるのだけれどやっぱり私としてはそれらしい仕事もなく暇だった。
しかし、副長は小さく首を振る。
「いいや、今回はてめェは留守番だ」
「えっ！？」
取りあえず座れと促され、亮太を外に追い出して副長の前に胡坐をかく。
「今回はザキが潜入に成功し居場所を特定した志士のアジトに俺たちが乗り込む」
「ええ！？なんで私にはいってくれなかったんですか！！」
「てめェはおとなしい潜入には不向きだろーが！」
副長の怒鳴り声に耳がピキーン。
確かに否めないけれど。
「なんで私が留守番なんですか！？」
「相手の動きがどうにもくせェ」
「くさいとは？」
言い切った副長に首を傾げれば煙草を一服して大きなため息。
「俺たちを攪乱しようとしているようにも見えなくねェってことだ」
「つまり、俺たちが斬りこみに行ってる間にこっちに乗り込んでくる可能性があるってことでィ」
沖田隊長の解説により、なんとか納得。
「この作戦は戦力を分ける。だからてめェは留守だ」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 74人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「銀魂」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
神阿(プロフ) - ☆MARIN☆さん» 返信遅くなってしまいすみません！ありがとうございます！ご期待に添えますよう頑張ります！ (2016年7月10日 22時) (
レス) id: 3a209594c6 (このIDを非表示/違反報告)
☆MARIN☆ - 続編おめでとうございますっ！亮太くんも仲間入りして、より一層楽しみです♪更新頑張ってください^^ そして1コメGET！ 嬉しいです★ (2016年7月1日 20時) (レス) id: 8824379efa (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：神阿 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kamiamatome/
作成日時：2016年6月30日 18時
