飛行機雲はあの空を、まっすぐまっすぐながれてく。

恋愛 ページ9

鈴村先生は、とってもいい先生だった。



担当教科は科学。教え方もうまいと評判。


あたしは机にふせて

楽しそうに話している先生を見る




「はあ・・・。」

ただただ、ため息をつく毎日だった。



でもきっと、先生はあたしの名前すら覚えてない


だからいいの


そっと見てるだけで

―――――――――

体育はあたしの苦手なバレーボール


苦手なくせにボケッとしてたあたしが悪い


「―――っ、真央！！危ない！！」
　

「えっ？」



上を見上げたらボールが目の前までせまっていた。

　

　―――ゴツッ―――
にぶい音をたててボールは頭に直撃。


ああ・・・もうなんでこんなとろいんだろうな・・。
　

「真央！大丈夫！？」
　

「う・・うーん・・なんとか・・。みんなは先戻ってていいよ。ちょっと保健室行ってくる。」



ズキリと痛む足首をひきずりながら、あたしは保健室へ向かった。

みんなにあんなことで迷惑かけられないし・・・。



足をひねったらしい。



やっと保健室の前まで来たのに、『出張中』の札が目に入る



　
「いった・・。」

痛みがはしった。



このままいるのもちょっとつらい・・。

　


「どうしようかな・・・。」









―――――「中崎？どうした？」


　 聞き覚えのある声がした。


　 大好きな・・・・あの人の・・・

　

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