zm 10 _ chance ページ33
「………ム、起きて。」
俺は彼女の声でまた目が覚める。
まだ少し眠く、覚醒していない頭のまま薄目を開けてAの姿を確認する。
あれ、今日はなんだか険しい顔してるな。
とか思いながらも俺は何も考えたくなくて、
「……んー、あとちょい、まって」
と言い目を瞑る。
目を瞑って何もかも忘れたかった。それでも前の時の事実は忘れられなかった。
グルッペンは、もう俺の知っている奴ではないことを。
今度こそグルッペンを殺さないと、なんとしても今日、決着をつけなければいけないと、なぜかそう感じてしまった。
もしかすると、このループの終わりが近づいてるのかもしれない。
そう思ってしまったらいてもたってもいられなくなった。
俺は布団をばっととり、急いで仕事着に着替える。
「ちょ、ゾム待って
話を聞いてほしいんだけど…ゾム！」
Aがさっきよりもっとけわしい表情でこちらを見る。
そんなこと言ってる場合ではないのだ。
「ごめん、今日は早めに出ないといけんから後でその話聞くな」
絶対、後で聞けるように帰ってくるからな。と心の中で付け足した。
パーカーを着終え、外に出ようとする所を彼女に抱きしめられて、止められる。
「仕事場へ、行かないで。お願い。今日だけはダメ。」
なぜ、Aは俺を止めたいんだ？
…今までこんなこと1度もなかった。
もしかすると彼女の本能が俺を止めているのかもしれない。彼らと同じように。
それでも、今日しかない。チャンスはこれで最後だろう。
「……今日だけは絶対に行かないといけん。どうしても外せない用事があるんや。」
そう言い俺はAにキスをする。結構久しぶりかもな。とか思いながら彼女の唇の感覚を味わう。
そして名残惜しいが唇を離して、素早く玄関から出て仕事場へ走った。
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凛桜ぽん(プロフ) - まつさん» ありがとうございます！まつさんの作品密かに拝見してて正直めちゃめちゃ喜んでます…！！(手が震えてる)よいエンドになる(はず)なので頑張ります！！ (2018年7月17日 21時) (
レス) id: 8b759a8a6d (このIDを非表示/違反報告)
まつ(プロフ) - めちゃくちゃ続き気になります…！！なんとか皆良い結末を迎えられることを願ってます！！更新頑張ってください！！！ (2018年7月17日 21時) (レス) id: cd163d6252 (このIDを非表示/違反報告)
凛桜ぽん(プロフ) - あやト。さん» ありがとうございますううう！！ゾムニキ全然出せなくてちょっと放置プレイになってますけどこれから登場させていく(つもり)なのでどうかかっこいいゾムニキがでるまでお待ち下さい... (2018年7月3日 17時) (レス) id: cfdc257248 (このIDを非表示/違反報告)
あやト。 - ゾムニキぃぃ(´；ω；｀)ﾌﾞﾜｯ 夢主ちゃんがカッコイイ...これからも頑張ってくださいな！！ (2018年7月3日 17時) (レス) id: a3edd0f6e7 (このIDを非表示/違反報告)
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