24.ダメ（読みづらくなっております、すみません） ページ27
とうとう敵のアジトに行く。そりゃそうだ。この事件で真選組は無能、と世で取り上げられていた。それを知った副長は怒っていた。凄く怖かった。
うん、と私は真剣に頷いた。隊長は腰をおろし私と同じ目線に。私と視線を絡ませる。隊長のような整った顔の人と視線を合わせるのは今でも緊張する。
「それで、とりあえず一部が乗り込むことになったんだけどよ」
「はい」
少し言いにくそうにしていた。…でも何となく言うことが分かる。
「陽野には残って貰う」
しっかりと、私の目を見て言ってくれる。私は今まで隊長にいつ討ち入りに参加しても大丈夫なように練習を付き合ってもらっていた。私は本気だった。その私をまじかで見ていた隊長だ。私の気持ちを考慮しての事はわかっていた。
そして、その理由も分かる。それでも力不足なのだ。そして女だと言うこと。真選組に女がいる事がバレると色々大変なのだろう。私にも想像がつく。
ハッキリ言ってしまうと悔しい。悔しすぎて死にそうなぐらい。でも私を外す理由も分かる。この心のモヤモヤを晴らす場所が無い。ここで行きたい、なんて言ったら困らせてしまうのだろう。この人達を困らせる事を絶対にしたくない。初めて人間として扱ってくれたのだから……私の気持ちなんて今は後まわし。今は次に備える事が大事。
顔を下げていた私は決心し顔を上げる。
微笑みながら
「分かりました。わざわざありがとうございます。次は参加出来るように頑張ります」
少し泣きそうになり何とか堪える。
泣いちゃダメ。私は屯所を護ろう。
「悪ィな」
「いえいえ、隊長が謝る事では。理由も多分なのですが分かりますし……」
上手く笑えなくなっているのは自分でも分かった。何だこの部活最後にスタメンに入れなくて悔しがっている学生みたいな構図は。またの機会があるのに何でこんなに悔しいのか、そりゃ努力したけど最後じゃないのに。
ギュッと唇を噛み締めた。少し痛い気がするが今はそれが気を紛らわせてくれる。
沈黙が私たちを包み込む。何か、何か言わないと。なんともない風を装わないと。
「それはそうと今日はちゃんと仕事してくださいよ」
「…明日の夜に乗り込むつもりだから今日はその準備で俺の分はねぇから大丈夫でィ」
ああ…そうなのか。そうだよね？普通は 。なんでそんなことも分からないのかなぁ。
何も言えないでいると、私の体を何かが包み込んでいた。
少し間を置いて理解する。
私は今抱きしめられているのだと。
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抹茶(プロフ) - おかゆです。別のアカウントからコメントしてます<(_ _)>パスワードが分からなくなってログインできなくなりました。頑張ってはいたのですがやっぱりできず……。気が向いたらこの抹茶アカウントで投稿するかもしれません。そのときはよろしくお願いしますm(__)m (2019年7月24日 1時) (
レス) id: a70fe719c0 (このIDを非表示/違反報告)
秋音(プロフ) - 夜空 星月さん» ありがとうございます！元気でます(*´ω`*) (2018年6月19日 21時) (レス) id: 5561946052 (このIDを非表示/違反報告)
夜空 星月(プロフ) - 大丈夫ですか、地震！私のところは揺れなかったんですが、ご無事のようでなによりです。お怪我に気をつけてくださいね。 (2018年6月19日 20時) (レス) id: 5d15086cca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おかゆ | 作成日時：2018年6月18日 1時
