第一話 ページ2
ゾムside
ぐるりと、辺りを見渡す。
上司が怖くて逃げてきたところだ。
何か、新しいものは。
何か、俺の暇をつぶしてくれる物はないか。
眼前に広がっている、鬱蒼とした森。
そっちに目を向けた時ある物を見つけた。
……人、だった。
ここからだと、性別の区別はつかない。
ただ、そこに佇んでいた、その人間が＿＿＿＿＿＿
こっちを、見た。
気づかれたんか……！？
そして、ニヤリと、気味の悪い笑みを浮かべた。
………完全に気づかれたようだ。
すると突然、姿が見えなくなる。
同時に感じた、猛烈な殺気。
＿＿＿＿＿＿＿金属音。
顔を上げれば、さっきの人間が
俺に剣を振り下ろしてきていた。
……間一髪。
もう少し遅ければ死んでいた。
とりあえず弾き飛ばし、間合いを取る。
そいつは、先ほどと変わらない笑みを浮かべている。
………気持ち悪い。
仲間にもこんな奴がいる。同類やな。
何と言っても、やりにくい。
放置して立ち去るって言う選択肢もあるが、
そんな事をすれば、それこそ怒られるだろう。
z「誰や、お前。ここで何してる？」
笑みを崩さず、何も答えようとしない。
………どうしたもんかな…。
z「答えへんなら、消すだけや。」
じれったい。
何もしゃべらんし、
全く動かへんし………。
殺しといて損は無い……はずや。
そいつは、さらに笑みを深くさせ剣を抜き放った。
やる気満々ってわけか。とんだキチガイやな。
こちらもナイフを構えて、走り出す。
相手も応戦、そして反撃。
………強いな。
剣裁きがベテランのそれや。
………上手く、部下とかに出来たら、使えそう。
作戦変更。
殺して帰ろうとしてたけど、
捕獲して帰ることにしよ。
あ、腕切られた。
敵に怪我負わされんの久々や。
だが相手だって人間。
絶対に隙は見せるものだ。
刀を、弾き飛ばす。
そのまんま押し倒して、首に刃を当てる。
逃げ出せないと悟ったのか、武装を解除した。
……………俺の、勝ちやな。
z「ちょっと、一緒にきてもらおか。ええな？」
ま、拒否権なんて与えへんけどな。
手際よくそいつを気絶させ、
軽く縛り、歩き出す。
＿＿＿＿城へと続く道を。
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白風狂 - ちぃ汰。さん» お返しが遅れてしまい申し訳ありません。次回作…。そうですね、ネタが浮かべば、また。ちぃ汰。さん、いつもありがとうございます。 (2017年11月23日 19時) (
レス) id: 47cb4cd5ca (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ汰。(プロフ) - 非常に遅ればせではありますが完結おめでとうございました、次回作の目処が立つことを祈っております(ﾁﾗｯ) (2017年11月18日 2時) (レス) id: 64d3b538d3 (このIDを非表示/違反報告)
白風狂 - サイコさん» ありがとうございます！ご期待に応えられればなとね、はい。思ってます。(ゲス顔 (2017年9月19日 23時) (レス) id: f5af2860e4 (このIDを非表示/違反報告)
サイコ - 新しい小説、楽しみにしてました！一気投稿…ｳｯ…頭が……(ﾁﾗｯ プロローグからゾクッときました。応援してます！！ (2017年9月19日 23時) (レス) id: 8bfa66f233 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白風狂 | 作成日時：2017年9月19日 21時
