四十五口 ページ7
**
まだ残る余韻を味わいながら教室へと戻った。
入った瞬間全員から異質な目を向けられる。
…
……事もなく
「っし。数学始めるぞ〜」
無事に授業が始まる。
問題プリントが回ってくるとき一緒に小さい紙が渡された。
斜め前から。
『今日ははよ帰ろな』
一人でに頬が染まる……のではなく。
ポーカーフェイスで緩みを抑える。
駄目だ。この顔。
ゾムの事になると全く使い物にならない
「フフッ……」
――――――――――――――――
〜放課後〜
五時間目六時間目掃除、帰りの会と終え今は放課後。
クラスの殆どは帰り聞こえるざわめきは教室の入り口から。
「ゾム君すごいね持久走。八分なんでしょ？駅伝出ぇへんの？」
「高校推薦で行くん?」
「連絡先は？」
「家ってどこら辺?」
「ゾム君名字は？」
「お菓子ってなにが好き?」
「一緒に帰らへん?」
「彼女いる?」
他のクラスから現れた女子やら男子やらに囲まれている。
怒濤の質問攻めに困り顔のゾムは立ち往生。
時々視線を投げ掛けてくるが俺にはどうしようもなかった。
「え、えっとな……な、何から答えればええかわからへんし、はよ帰りたいんやけど…」
そう言って此方へ来ようとしたのだが体を動かそうとした瞬間
「待ってや」
ｶﾞｼｯ、と。
ゾムの腕を引いた男が少し大きめの声で言う。
「ゾム君Aと親友ってほんと?彼奴やばいんやで?」
廊下側からは死角。ゾムからは見える。
そんな位置に立っている俺は気付かれるわけもない。
男に乗っかって話始める数人。
「何かあれやろ?Aって中学ん時に彼女奪った〜とか」
「あ、後彼奴が長袖しか着ぃひんのは腕にある刺し傷を隠すためなんやろ?」
「家が極道って聞いたで?両親が組納めとるんやと」
「はえー……こわ」
嘘三百。
怖い……か。そんな風に思われてたんだな
「後はあれ……えーと…」
「「超鈍感なことww」」
ピシリと何かが割れた。
「ドンだけ皮肉言っても通じひんのよなw」
「マジ鈍感すぎて笑えるw」
「あ!」
女が気付いたように声をあげた。
そのままにっこり笑って
「もしかしてゾム君も面白いから近くにいるの?」
「きっとそうやんな?」
「やないと近くに居る」
利益が無いやんな
キャハハッ
高い笑い声は嘲笑っている。
俺を。
「あ、でもこの前爪怪我したのは笑ったわw」
「ひょこひょこ歩いてたよなw」
彼奴らやったんや…
その言葉に俺は……
「はっ……はぁっ……」
呼吸が制御できなくなった
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トキ(プロフ) - どうか、この作品を引き継がせてください。お願いします。あなたに捧げる剣でも同じ事を書いています。お願いします。 (2021年1月1日 15時) (
レス) id: 44c169a7de (このIDを非表示/違反報告)
弑逆ノ桜(プロフ) - トキさん» わわ！！すごいやーん！！演劇は詳しいこと知らんけど、5本指は素直にすごいわぁ………。アレやったらボードおいでねwそっちの方が話せるし。 (2020年12月14日 18時) (レス) id: 2c34af32f0 (このIDを非表示/違反報告)
トキ(プロフ) - 例の県大会勝ったんですよぅ。劇部なんですけど、うちらより上手い人が落ちた挙句、全国で5本の指に入る舞台で演じる事になりました (2020年12月14日 18時) (レス) id: 44c169a7de (このIDを非表示/違反報告)
弑逆ノ桜(プロフ) - トキさん» お、お??!なんの大会かめっちゃ気になるwwおぅ!!頑張ってこい!! (2020年12月14日 8時) (レス) id: 2c34af32f0 (このIDを非表示/違反報告)
トキ(プロフ) - レンタル料うん100万の舞台でがんばって来ます、、、(1月) (2020年12月14日 8時) (レス) id: 44c169a7de (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：弑逆ノ桜 (後にトキ) x他1人 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/homupe2019/
作成日時：2020年1月18日 18時
