KISUDA★HOUSE〈続!!〉４☆

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『お待たせしましたぁ♡』


…あ、あら？

なにか感じる違和感があるのは

気のせいでしょうか？？？




太「あ、すみません」

「ありがとうございます」

『いえいえっ』


お茶を二人分出してくれて、

お姉さんは向かいに座ったんだけど…




太「今度の土日に一泊で」

『はい』

太「近場の温泉に行きたくて」

『はいっ』

太「あ、車で行ける距離くらいで、あとは温泉がいいところがいいですね」

『はい』

太「なんとなくおすすめとかありますか？」

『そうですねぇ〜、まず、今週の土曜日曜でのご一泊出来るところを探しますね！』




お姉さんがパソコンをカチャカチャッと、

色々調べてくれるんだけど…




太「部屋に温泉はいらないんでしょ？」

「うん」

太「じゃあ、温泉がいいとこがいいよな」

「うん」




し、視線が痛い…！！！！



たいぴーの方を向いていたけど

ちらっと前を見たら…

鋭い目付きでお姉さんが見ていた気がした。





『この辺とかどうですか〜？』

太「んー、車で２時間もあれば行けるか」

「へぇ」

『ご予算などもございますので、こちらにご記入していただけますか？』

太「あぁ、はいはい」



ちらっと見たその用紙は、

名前を始めとする個人情報。




なぜか、嫌な予感がした。




『少々お待ちください』

太「はーい」



お姉さんが席を立った瞬間に、


「私が書こうか？」

太「ん？なんで？」


書く手を止めて、


太「俺でいいよ？」

「なんかもし急遽連絡が入った時さ、たいぴーは基本連絡取れないじゃん」

太「あ、そっか」

「だから、電話番号とかは私でいいよ」

太「了解。名前は俺でいい？」

「うん」



きすだ たいすけ。

東京都………

090-xxxx-xxxx



たいぴーが書いていく用紙を

横から見ていたら

お姉さんが戻ってきた。




太「Aの名前も書いておくね」

「うん」

『そちらは結構ですよ』

「へ？」

『そちらの用紙はすぐに破棄しますので、こちらの方のみ書いて頂ければ大丈夫ですので』

太「なるほど」



……やっぱり、違和感！！！！

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