KISUDA★HOUSE〈続!!〉４☆

168. ページ18

家の駐車場に到着して、

高嗣と健永を起こした。



高「…着いた？」

健「ん、ん〜〜」

「起きて、着いたよ」

裕「荷物は？後ろにあるモノ？」

「あ、うん、いいよっ。持てるから」

裕「いいよ、健永と高嗣と持つから」

高「裕ちゃ〜〜ん」

健「裕ちゃ〜〜〜ん」


…まさか。



裕「なに？」


トランクからお土産の袋や、

ポップコーンを取り出そうとする裕太に


高「持ってぇ〜」

健「お願〜〜い」

「あんたたちね、ちゃんと持ちなさい。遠足は帰るまでが遠足って言葉を知らないの？」

健「…知らない」

高「聞いたこともない」

「嘘つくな！！！」

裕「いいよ(笑)持ってあげるから」



裕太の優しい言葉を聞いたら、


健「やった〜！」

高「ラッキー！！」

「あ！！もうっ！！！」


高嗣と健永は、

走って行ってしまった。



「あいつら…あとで怒ってやる！！」

裕「いいよぉ。持てるんだから」

「私も持つ！」

裕「大丈夫だって」

「持つ持つ！！」

裕「じゃあ、これ持ってね」

「うん」



裕太とお土産たちを持って、

家に帰った。




ガチャッ。



「ただいまー…」



そーっと、入りたかったのに。



高「Aちゃん、遅ぇぇ」

「…おい」

健「みんなお土産待ってんだから！」

「あんたたちがさっさと行くからでしょ？！」



…え？みんな？



リビングに行くと、

俊哉以外のみんなが起きて待っている。



「た、だいま〜」

太「おかえり」

渉「裕太に面倒かけるのは、どうかと思うけど？」

宏「お！ミニちゃん！やっと帰って来たな！」



渉くんには軽く怒られそうになったけど。

意外にみんなは怒って…ない？



裕「多分、高嗣たちがうまいこと言ったんじゃない？」

「へ？」

裕「Aちゃんのミニちゃんが見れるよ〜♡なんてね」

「それでご機嫌になる？！」

裕「なるなる。俺もなった♡」



つくづく、ここの男たちは

よく分からないわ。




宏「A〜」

「ん？」

宏「楽しかった？」

「うん」

宏「次は俺と行こうな！」

「あ、さっきね」

裕「ダメーーー！！！」

「？！」


裕太に後ろから抱きつかれて、



裕「Aちゃんと次に行くのは俺なんだから。ねっ」

「え…だから、それはみんなで」

宏「はぁ？俺とだろ？」

「いや、みんなで」

裕「俺と行くんだから」

「だから」

宏「その前にAのこと離せよ」

裕「Aちゃんが俺と行くって言ったらね」


…早く、着替えに逃げよう。

169.→←167.

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す