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「Aちゃん！！！」
『ﾌﾞﾍｯ』
動けない私の元へ飛んできたのは木ではなくユウくんだった。
人間飛んできたんですけど。
「･･･あ、れ？生きてる？なんだこれ、トランプ？」
「リドル、もうやめろ！」
「トレイの【ドゥードゥル・スート】！？えっ･･･どういうこと？」
薔薇の木がトランプに変わり、それと同時に生徒に付けられた首輪も全て外れていた。
「言っただろ。俺の【ドゥードゥル・スート】は少しの間だけならどんな要素も上書きすることができる。だから･･･"リドルの魔法"を"俺の魔法"で上書きした」
「は･･･？トレイに魔法を上書きされた･･･？ボクの魔法よりキミの魔法のほうが優れてるってこと？」
「そんなことあるわけないだろ。リドル、いったん落ち着いて話を聞け」
「キミもボクが間違ってるって言いたいの？ずっと厳しいルールを守って頑張ってきたのに！ボクは･･･ボクは･･･信じないぞ！！！！」
焦り、怒り、嫉妬･･･。
負の感情がぐちゃぐちゃに混ざりあっている状態の彼には、トレイ先輩の声は届かない。
「ねぇA」
『えっ、私？』
リドル先輩に突然名前を呼ばれて驚いた。一体何を言われるのか。私何もしてないよ？
「ボクの笑顔を守るとか、ずっと味方だって、言ってくれたよね？」
「なに、オマエそんなこと言ったの？」
『........。』
うわぁああぁ！！やめくれ！！！！あの時起きてたのかよ！！！！(72話参照)
狸寝入りはずるいぞローズハートォオオ！！！！
『あー、えっと、確かに味方なんだけど･･･』
味方だし嫌いになることはない。でも今この状態を擁護できるかと言われたらそれは無理なんです。
「キミもボクが間違ってるって言いたいんだね！？許せない、許せない！！」
『いや、』
なにか言葉をかけてあげたいのに、何も思いつかなかった。私がもしハーツラビュルの寮生だったら、正直リドル先輩のやり方にはついていけないし、間違ってるって思うから。
「いけませんローズハートくん！それ以上魔法を使えば、魔法石が"ブロット"に染まりきってしまう！」
「ボクは･･･ボクこそが！！！絶対、絶対、正しいんだーーーーー！！！！」
「リドルーー！！！」
もう誰の声も届かない。
彼は堕ちてしまった。
続く (更新停止中)
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紫苑(プロフ) - サラさん» ありがとうございます！ (2021年7月3日 17時) (
レス) id: f8d4830baa (このIDを非表示/違反報告)
サラ - 好きです！続きがすごく楽しみです！更新頑張ってください！！ (2021年7月2日 21時) (レス) id: 2b6439f33f (このIDを非表示/違反報告)
紫苑(プロフ) - サヤさん» 頑張りますｯｯｯ！！ (2020年11月10日 21時) (レス) id: f8d4830baa (このIDを非表示/違反報告)
サヤ(プロフ) - 続きが楽しみです！頑張ってください！ (2020年11月1日 19時) (レス) id: 4f60a72d2e (このIDを非表示/違反報告)
紫苑(プロフ) - イッヌの毛さん» ありがとうございます〜！面白いって言ってもらえて嬉しいです！！(^-^)コンビニで笑いすぎて立ちくらみ起こしてツイステの世界に行かないでくださいね！行く時は私もついて行くので誘ってください( ‘-^ )-☆ (2020年10月26日 8時) (レス) id: f8d4830baa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫苑 | 作成日時：2020年9月25日 0時
