【学パロ】好きです。だけど、ごめんなさい。【d!】【zm】 (ページ13)

今日:6 hit、昨日:20 hit、合計:176,874 hit

・ページ13

─────
───
─

…すごく気まずい。

ゾムくんに連れられて生徒会室に来たあと、
特に何もなくただ座っているだけ。

生徒会のみなさんがじーっとこっちを見ている。

　『あ、あはは、お気になさらず……』

あまりにも視線が痛くてぎこちない笑顔でそう
答えると、生徒会の人たちは書類に顔を向ける。

ふぅ、よかった。

その時、生徒会室の扉がガラガラと開いて、
見たことのある人たちが顔を出す。

ｼｬ「ただいま〜…って、Aやん!!どうしたん？」

　『いやぁ…ちょっといろいろあって、ね』

そう言いながらゾムくんの方をちらりと見ると
シャオロンくんは「あぁ…」と声を漏らした。

視界の隅ではゾムくんがにこにこしながら
書類作業をしている隣でトントンさんが
申し訳なさそうにこっちを見ている。

貴方は悪くないです、トントンさん。

しばらくして、私をちらっと見たトントンさんが、
私に不思議そうに尋ねる。

ﾄﾝ「そういやAさんさ、ずっと思っとった
　けど長袖で靴下も長いやん。なんか理由
　あるん？暑ないん？」

　『あ、…実は、肌が、日光、に、弱く、て…』

ﾄﾝ「でもそれやったらわざわざここでも長袖で
　おらんでも…言ってくれたらカーテン
　閉めるし、普通に暑いやろ？」

　『そ、れは─』

ｺﾈ「…トントン」

私が口を開く前に、コネシマくんが口を開く。

その声は、少しの威圧がこもっていて、それに
気づいたのか、トントンさんもそれ以上何かを
言うのをやめた。

でも、今のことで、また、少しだけ。

空気が、重たくなった。

それにしても、コネシマくんはどうしてさっき
トントンさんのことを止めたんだろう…？

私の中では、そんな疑問がずっと渦巻いていた。