【学パロ】好きです。だけど、ごめんなさい。【d!】【zm】 (ページ9)

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放課後、やっぱり屋上へ上がる。

すると、待っていたとでも言うかの様に
ゾムくんが座っていた。

ゾムくんは、私を見ると、手招きをする。

そっちへ行って、ゾムくんの隣に座った。

　『ゾムくん、優奈ちゃんとのおでかけ
　どうだった？』

ｿﾞ「んー？めっちゃ楽しかったわ。映画も
　普通におもろかったし、優奈と話すんも
　楽しかったで」

　『…そか、よかった』

ｿﾞ「あ、A、そういえばな、俺生徒会
　入らへん？って言われてんけど」

　『へぇ、そうなんだ…!!すごいね…!!』

ｿﾞ「でな、シッマもシャオロンも大先生も
　入るねんて。でな、ここ学園やろ？
　やから中学生もおるねんて」

　『そうなんだ…
　 …ゾムくんは、入りたい？』

ｿﾞ「俺、は…入りたいけど、」

　『…どうしたの？ゾムくん』

ｿﾞ「A、一人でも寂しくない？」

そう言いながら心配そうに私を見つめる彼は、
ひどく愛おしくて。

私なんてほっとけばいいのに、好きに入れば
いいのに、私の事まで考えてくれてて。

あぁ、君はどこまでも優しいんだね。

　『…ゾムくん。私の事は考えなくていいよ。
　 …それに、そういう言葉は恋人とかに言って
　あげなきゃ』

ｿﾞ「…そか」

　『うん。ゾムくん、生徒会頑張ってね』

ｿﾞ「ん、頑張るわ。でもたまにサボって放課後
　ここ来るからそん時はまた話聞いてな」

　『…サボりはだめだよ…』

※※※

数日後の集会で、生徒会の信認会があって、
そこで初めて生徒会全員を見た。

その中には、私の知ってる人も何人かいて。

それがなんだか少しだけ、嬉しかった。

こうしてみると、やっぱりみんなイケメン
なんだなぁ、なんて思ってみたり。

生徒会の人達を見ていると、その中で一際
目立つ男の人が口を開く。

ｸﾞ「諸君。グルッペン・フューラーだ。前期
　生徒会長を任された。この学園をよりよい
　物にしていく為に諸君らの力を貸してくれ。
　諸君らと我々で共に素晴らしい学園を
　創ろうではないか!!」

学年では見た事無いから、多分先輩かな…？

その人のスピーチが終わると、たくさんの人が
わぁっと歓声を漏らす。

女子たちもキャーッと黄色い声をあげる。

すごいんだな、この人。

その後も生徒会の人が次々に自己紹介をして、
信認式は終わった。