自由きままに考える小説の作り方。

（続） ページ19

さて、前回は起承転結の起承がおおまかにできました。そして、前回述べたのですが登場人物と物語りを平行して作成し、不足している設定を足す。これはほぼ転で行われます。
　転は読者様を一番ひきつける瞬間です。なので「うおっ！」と思うものをいれていきましょう。そうすると大体登場人物に設定が不足しはじめます。
　今回の物語で私が「うおっ！」と感じるとしたら大体こんな感じだと思います。


　ヒロインは木から逃れようと地面をひっかきます。すると爪がはがれて、出血してしまいました。それが大樹の幹にかかると、唐突に大樹が燃え始め人の形へと代わります。それは、消えたとされた天使でした。
　ヒロインの歌声に反応した植物たちは皆元々天使だったのです。天使は、主人公に刃を向けて語ります。
　ヒロインは天使族の皇女だったということ。そして、対立していた悪魔の存在。
　急激に力をつけた悪魔たちから天使たちを守るためにヒロインは、天使たちの姿を植物へと変えます。そして自らの天使の羽と記憶を犠牲にしたのです。背中の傷はそのためのものでした。そして、砂漠化の現象は悪魔たちによるものだったのです。


というわけで、予告していた通り不足していた設定が増えました。増えたのはヒロインが天使であったこと、そしてお姫様だったことですね。
　要約は以下の通り

ヒロインの血を浴びた大樹は天使へと姿を変えます。天使は、ヒロインが天使の姫であること。そして、強力な悪魔たちの存在。そこから天使たちを守ろうと、植物を姿を変えさせてその犠牲に羽と記憶を失ってしまったこと。砂漠化は悪魔の力によるものだということを教えます。


という感じです。完全にファンタジー！
　さてここまできたら結末です。結末はハッピーエンド、バッドエンドとありますがひとまず丸く収めることを優先します。すっきり終えれるような形にしましょう。


ヒロインは自らの性を思い出し、主人公に再び助けを求めます。悪魔の力を止めるために協力してほしいと。それに主人公は、拒否することもなく首を縦に振りました。


　ここで、この作品は完結しますが主人公たちの仲はまだ続きます。そして、新たな物語がはじまる……！ そんな感じですね。この結末。

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